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クリエイティブな作業もこなせるハイスペックな1台

ゲームプレーに隙なしのASUS動作認定PC、4Kや高リフレッシュレートでも快適

2019年10月02日 09時00分更新

「ZEFT ASX」

 パソコンショップ SEVENが販売する「ZEFT ASX」(関連記事)は、ASUSが動作認定した「Powered BY ASUS」認定モデルのゲーミングパソコンで、ケースに「ROG Strix Helios」を採用している。

 ZEFT ASXは、CPUに「Core i9-9900K」を、GPUに「GeForce RTX 2080 Ti」をそれぞれ搭載しており、スペックからはかなり高いパフォーマンスが期待できそうだが、果たしてPowered BY ASUSモデルの実力はどの程度なのだろうか。早速、実際にゲームをプレーし、ZEFT ASXのポテンシャルに迫ってみたい。

CPU-Z(Version 1.90.0)の実行結果。CPUにはCore i9-9900Kを搭載する

NVIDIAコントロールパネルからシステム情報を確認したところ。GPUにはGeForce RTX 2080 Tiを採用

CoolerMaster製の簡易水冷ユニット「MasterLiquid ML240L RGB」を搭載

ビデオカードには、RTX 2080 Tiを搭載したROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMINGを採用

4K解像度でも快適なゲームプレーを実現

 まずは、定番ベンチマークソフトとなる「3DMark」(Version 2.10.6799)の結果から見ていこう。結果は、Fire Stirke“無印”で2万超えを果たし、4K解像度でのテストとなるFire Strike Ultraでも8000台の高いスコアを発揮。DirectX 12のテストであるTime Spyでもスコアは優秀で、こちらの4K解像度でのテストとなるTime Spy Extremeでも6136と、スコアの落ち込みはまったくみられない。

 では、実際のゲームではどの程度のフレームレートが得られるのか、「Apex Legends」で確かめてみよう。今回は、オプションから描画負荷が最も高くなるように設定したうえでゲームをプレーし、1分間の平均フレームレートと最小フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)から取得した。すると、2560×1440ドット以下の解像度では、Apexの仕様によりスコアの頭打ちが発生してしまった。なお、3840×2560ドットの結果は、最小フレームレートが105.5fpsと、4K解像度で常時100fps以上を実現しているあたりは、なかなかインパクトが大きい。

 続いて「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下、PUBG)のフレームレートもチェックしておこう。ここでは、描画設定にプロファイルからUltraを選択し、Apex Legendsと同様にゲームをプレー中の1分間のフレームレートをFrapsで取得している。PUBGではスコアの頭打ちは見られなかったものの、3840×2160ドットで最小フレームレートが60fpsを大きく上回る結果を残した。また、1920×1080ドットでは最小フレームレートが144fpsに迫っており、高リフレッシュレートのディスプレーをフルに活用できるだけのポテンシャルを備えているといってよいだろう。

 さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」でも、ZEFT ASXのスコアは良好だ。今回は、最も描画負荷が大きくなる「最高品質」に設定してテストを行ったが、ZEFT ASXは3840×2160ドットでも1万を超えるスコアを叩き出している。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア7000以上で最高評価となる「非常に快適」とされており、ZEFT ASXが4K解像度でも快適にプレーできることは明らかだろう。なお、最小フレームレートをチェックしても、4K解像度でも常時30fps以上を維持しており、MMORPGでは十分満足のいくパフォーマンスを発揮している。

 それでは、ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。まずは、システム全体の性能をチェックできる「PCMark 10」(Version 2.0.2115)から。今回は無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。その結果だが、総合スコアが6586と高く、とくにスコアを詳細を見ると「Digital Content Creation」のスコアが1万を超えている点は要注目だ。このDigital Content Creationは、コンテンツ制作作業を想定したテストグループで、ZEFT ASXは画像編集やレタッチ、それに動画編集なども高いパフォーマンスを発揮するというわけだ。

 最後に「ffmpeg」(Version 4.2.1)を用いた動画のトランスコードに要する時間を計測しておこう。今回は、実際に「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」をプレイした7分半ほどの動画ファイルを用意。この動画ファイルは、解像度が1920×1080ドットのMotion JPEG形式のものだが、これをffmpegでH.264/AVC形式とH.265/HEVCにトランスコードしている。すると、H.264/AVC形式は14分強、H.265/HEVC形式は34分弱でトランスコードを終了し、かなり実用的な結果が得られており、CPU性能も申し分なしだ。

タイトルに関わらず高パフォーマンスを発揮
ゲームにおける隙はまったくない

 以上のテストからも明らかなとおり、ZEFT ASXのパフォーマンスは申し分ない出来だ。とくに、Apex LegendsやPUBGのようなeスポーツと呼ばれるタイトルでは、解像度よりも高フレームレートがほしいが、ZEFT ASXなら1920×1080ドットで常時144fps以上のフレームレートを得ることが可能で、ほかのプレーヤーより有利に立ち回れることは間違いない。その際は、ぜひ高リフレッシュレートのディスプレーと組み合わせて、本機のポテンシャルをフルに発揮したいところ。また、MMORPGなどでは4K解像度でもパフォーマンスが落ち込まない点もZEFT ASXの魅力であり、まさに“ゲームにおける隙がない”といってしまってよいだろう。

試用機の主なスペック
CPU Core i9-9900K(定格クロック3.6GHz、最大クロック5.0Hz、8C16T、キャッシュ容量16MB)
グラフィックス GeForce RTX 2080 Ti
メモリー 32GB PC4-21300(DDR4 SDRAM、16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 4TB HDD+1TB SSD(NVMe対応)
内蔵ドライブ
インターフェース(前面) USB 3.1 Gen1端子×2、USB 3.1 Gen2(Type-C)端子、ヘッドフォン出力、マイク入力
インターフェース(背面) USB 3.1 Gen2(Type-A)端子×3、USB 3.1 Gen2(Type-C)端子×1、USB 2.0端子×2、HDMI、DisplayPort×3、スピーカー端子、1000BASE-T LAN、PS/2端子
拡張スロット PCI Express 3.0 x16×2、PCI Express 3.0 x4、PCI Express 4.0 x1×3
内部I/O SATA×6、M.2×2
電源 750W(CoolerMaster、80PLUS GOLD)
サイズ およそ幅250×奥行591×高さ565mm
OS Windows 10 Home(64bit)
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