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10代はゲーム友だちもSNSで募集、ボイチャしながらプレイする

2019年09月10日 09時00分更新

無料で遊べるソシャゲを好む10代男子

 テスティーラボの「ソシャゲに関する調査レポート」(2019年6月)によると(https://lab.testee.co/social-game)、「ゲームアプリを利用したことがある」という回答を見ると、10代男子は95.0%、10代女子は89.0%と10代が最多となった。全体に女性より男性の方が利用率が高く、年代が下がるほど利用率が高い傾向にあった。

 なお、ソシャゲの利用率ランキングを見ると、「LINE:ディズニーツムツム」が31.7%で最多。続いて「ポケモンGO」「モンスターストライク」「荒野行動」「パズルアンドドラゴンズ」などとなっている。なお、直近1ヶ月以内の課金経験について聞いたところ、20代男子が29.2%で最多で、10代男子も26.2%いた。

 ソシャゲは、ゲーム機やソフトを買わなくても基本無料でプレイできるところが、お小遣いに乏しい10代に支持されている。ほとんどの学生が持っているスマホでプレイできるため、ライトユーザーまで広まりやすい傾向にあるのだ。友だちと協力したり競ったりできる点も人気が高い。

 10代はゲームを好むが、中でも10代男子がゲームにはまっている割合は高く、各学校で「ゲームのしすぎで不登校になっている」という学生がほぼ必ずいるほどだ。

ボイチャしながらのプレイは個人情報流出に注意

 ゲームのプレイの仕方は、1人で遊ぶだけでなく、友だちと集まって、または離れた友人と通話しながらプレイするスタイルが増えている。ゲームも、家族や友人に勧められたり、動画などで知ってプレイをし始める例が多いようだ。

 たとえば、ある男子高校生プレイヤーは、LINEで時間を決めて友だちと「荒野行動」で遊ぶ。普段はボイスチャットだが、LINEで無料通話をしながらプレイすることもある。「協力してチームプレイすると盛り上がるし、やり取りも楽しい」という。ただしついつい盛り上がりすぎてしまい、睡眠不足につながっているようだ。

 ゲームのプレイ相手は、直接の友人とは限らない。たとえばInstagramやTwitterなどで、「#荒野行動フレンド募集」「#荒野行動してる人と繋がりたい」などのハッシュタグを見ると、ゲーム友だちを募集している。SNSで知り合った人同士、ボイチャで盛り上がりながらゲームをすることもあるそうだ。

ゲームのフレンドをSNSで募集する例は多い

 「一人でプレイするより数名でやった方が楽しいから」と、ある男子高校生もTwitterでフレンド募集をした。知らない人だったがやり取りが盛り上がり、「学校名とか住んでいる地域とか年齢とか趣味は教えた」という。「信頼できる相手だから」というが、このような事態はそれほど珍しいことではない。かなりリスキーな行為なので、保護者は注意して見守るようにしてほしい。


著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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