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「MaaS(Mobility as a Service)」に位置づけられる新サービス

物流業界向けに空と陸をつなぐ国内輸送サービスが提供開始

2019年09月06日 10時30分更新

 ANA CargoとCBcloudは9月4日、国内主要7空港と、全国の陸路をつなぐ新しい空陸一貫輸送サービスを提供すると発表。自家用車以外のすべての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ「MaaS(Mobility as a Service)」に位置づけられる。対象は物流業界の法人で、CBcloudの軽貨物と荷主をすぐにつなぐマッチングプラットフォーム「PickGo」の一機能として提供する。提供開始は9月12日から。

 従来、空路と陸路を組み合わせた物流サービスを利用する場合、発送元から空港、航空便、輸送先の最寄り空港から輸送先の各区間における輸送手配を、ユーザー自身が区間ごとに実施する必要があった。そのため、空陸一貫で輸送の手配をするのは難しかった。とくに緊急貨物の輸送時のニーズを満たすサービスとして、最速な輸送手段の提案と、手配が可能な空陸一貫輸送サービスが物流業界に求められていたという。

 新サービスは、ANAの豊富な国内線ネットワークと、CBcloudのPickGoを連携したもの。ユーザーは発送元から輸送先まで、オンラインですぐに輸送手段を手配できる。ウェブで法人会員登録をした後、PickGoにアクセスし、発送元と輸送先の住所を入力すると、推定距離、所要時間、金額の見積もりがサービスサイト上ですぐに提示される。ユーザーは見積もりをもとに、陸路のみか、空陸の組み合わせによる輸送かを選択できる。

 ANA CargoとCBcloudは今後、サービスの対応空港の拡大を目指し、利便性の高い空陸一貫MaaSの提供を目指すとしている。

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