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コードネームが無いAndroid 10正式版公開、テーマは5G対応やプライバシー強化

2019年09月04日 21時00分更新

 グーグルは、Android 10の正式版を公開した。すでにPixelシリーズ向けに提供されており、OTAによる更新も可能。ドコモ/ソフトバンクで販売されているPixel 3/3aについても同様だが、ドコモ「d払い」アプリがAndroid 10で利用できないことを公表しているなど、一部非対応アプリも存在するので、注意が必要となる。

スイーツの名前が付かないAndroid 10
基盤強化が中心だが、ダークモードやジェスチャー操作に対応も

 従来のAndroidの各バージョンは、Oreo、Pieなど、ABCD順にスイーツのコードネームが付けられていることで知られていたが、Android 10では初めてこのような名称が公表されていない。

Pixel 3 XLで早速アップデートを試みた

 Android 10は、新世代のモバイル環境に向けて、Androidプラットフォームの基盤強化を進めたバージョンと位置づけられる。具体的には3つのテーマがあると、公式ブログ上では語られており、1つ目は進化した機械学習、折りたたみ型や5Gといったモバイルイノベーションの最先端をリードすること、2つ目にプライバシーとセキュリティーの強化、そして最後は“スマホ使いすぎ問題”への対応が挙げられている。

 新機能としては前述した折りたたみ型端末や5Gネットワークへの最適化のほか、あらゆる動画に字幕を付けられる「Live Caption」機能がある。

 また、メッセンジャーアプリなどの通知から直接リプライを送れる「Smart Reply」、黒ベースのUIに切り替えられる「Dark theme」、他社Androidスマホではおなじみの、ナビゲーションバーを消して端末を操作する「Gesture navigation」などがある。

いわゆる“ダークモード”がAndroidの世界にも来た

画面下側から上にスワイプで「ホーム」、上へのスワイプを途中で止めると「アプリ切替」、左右端からのスワイプで「戻る」。ファーウェイ製端末に近いジェスチャーによる操作が可能

 プライバシーやセキュリティー面では、アプリが位置情報を取得する際にユーザーがより細かな制御が可能になったほか、IMEIやシリアルナンバーなどの防御、また外部ストレージの保護、ストレージの暗号化などが加わった。

 メディア部分では、カメラ機能で深度情報をデフォルトで扱えるようになったほか、コーデックではAV1やOpusのサポートなどが挙げられる。

 OSの基盤部分ではARTランタイムの最適化によるアプリ起動の高速化、機械学習用のAPIの機能追加や改良などが紹介されている。

ランタイムの最適化による、アプリの起動高速化もアピール


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