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専業主婦の約4割が後ろめたさを感じている

2019年08月14日 17時10分更新

 カラダノートは8月14日、『カラダノートママびより』のメルマガ登録者を対象に実施した「子育てしながら働くことに関する意識調査」の結果を発表。調査期間は7月22日〜7月28日。調査方法はインターネット調査で、回答人数は254名。

専業主婦の約4割が後ろめたさを感じている

 「専業主婦であることで、うしろめたさや罪悪感を感じたことはありますか?」と聞くと、40.6%が「ある」と回答した。うしろめたさを感じる理由は「自分がお金を稼いでいない」が54.5%、「周囲のワーキングマザーとの比較」は15.2%だった。

 また「専業主婦であることについて、周りから否定的なことを言われた経験があるか」を聞くと、19.7%が「ある」と答えた。誰にどのようなことを言われたかエピソードを聞くと、多くは夫、義父母、実親など、身近な人からの言葉だったという。

 具体的には「子育てがひと段落したら働いたら? 皆働いてるし(夫)」「いつまでも働かないわけにいかないんだから、考えないとね(義母)」「家にいてすることあるの?(友人)」「仕事しないの? このままでいいの?(ワーキングマザーの友人)」などの言葉があったとのこと。

専業主婦の約8割は働きたいと思っている

 「社会に出て働きたいと思いますか?」と聞くと、「今すぐ働きたい」は13.4%、「いずれ働きたい」は68.9%。あわせると、専業主婦の82.3%が働きたいと回答している。働きたい理由は「自由に使えるお金が欲しい」が42.9%、「社会や人とのつながりが欲しい」は12.2%、「経済的に自立したい」は8.3%だった。

 「働くことになった場合に障壁になりそうなこと」を聞くと、「家事育児と仕事の両立」は29.1%、「自分のブランクや希望する条件の就業先があるかどうか」は25.6%、「保活を含む預け先の確保」は13.4%。自分自身のキャパシティーやキャリアからくる不安と、それらが許容される受け皿があるのか心配する気持ちが読み取れたとのこと。

 一方、働きたくないと回答した約2割の回答者に理由を聞くと、「外に出て働くよりも子どもと一緒にいたい」は42%、「家事育児で余裕がない」は30%だった。

女性活躍の取り組みの賛否「どちらともいえない」が半数

 女性活躍に関する世の中の取り組みについて賛否を問うと、「賛成」は42.5%、「どちらともいえない」は50.4%。賛否の理由を聞くと、「賛同しているし、もっと進むといい」は34.7%、「そんなことは求めていない」は14.6%、「焦りやプレッシャーを感じる」は11.8%、「おいてけぼりのような感覚がある」は10.2%だった。

 賛成と回答した人からは「男女関係なく心地良く働ける社会になって欲しい」や「どの職場でも女性が活躍できれば、この先働きやすくなるかもしれないから」などの主張があった。

 どちらともいえないと答えた人からは「働く人が快適に働けるような社会が理想。働きたくない人にまで強要しないでほしい」「どの立場の人も自由に選択ができ、思うような生き方ができるといい」「子育てだけでは不十分で、仕事をしなければ社会に貢献していないと言われているよう」などの意見も寄せられた。

 反対と回答した人からは「家事や育児を頑張ることも立派な活躍」「家事育児に加えて社会に出て働きなさいというプレッシャーを受けている気分になる」「結局女性の負担が減る訳ではないと感じる」などの見解も見られた。

 近年では、女性の専業主婦や社会進出、男性の育児休暇や専業主夫など、多様な生き方が認められつつあるとされている。調査ではそれぞれの回答は異なるものの、「男女関係なく心地良く働ける社会になって欲しい」「どの立場の人も自由に選択ができ、思うような生き方ができるといい」「家事や育児を頑張ることも立派な活躍」など、多様な生き方を認めるべきだとする意見は通底しているように見えた。

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