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ヤマハの仮想ルーターがAWS版ライセンスとして発売

2019年08月07日 15時30分更新

 ヤマハは8月6日、仮想ルーター「vRX」のソフトウェアライセンスを発売すると発表した。Amazon Machine Image(AMI)上で動作する、Amazon Web Services(AWS)版として、9月から販売開始する。

 vRXは、ヤマハルーターの標準的な機能を搭載したソフトウェアルーター。ヤマハルーターの技術や設定ノウハウを継承しているため、大多数のコマンドをそのまま利用できる。

 複数の物理拠点、または複数のVirtual Private Cloudを相互接続するなど、複雑なネットワーク構成が簡単に構築できるという。

 スマホやタブレットと直接VPN接続することもできる。また、IPsecのアグレッシブモードをサポートしているため、固定IPアドレス環境を用意しなくても、動的IPアドレスを持つ端末やルーターからVPN接続が可能。

 ハードウェアルーターのようにスペックが固定されていないため、目的のネットワーク規模に応じて、速度やVPN対地数といったスペックを、導入するライセンスやインスタンスタイプによってスケールできるメリットがある。

 各種サーバーと同様に、AWSコンソール上から一元管理できるほか、既存のヤマハのハードウェアルーターをYNO(Yamaha Network Organizer)で管理しているユーザーが、クラウドへ移行後も一元管理できるよう対応予定とのこと。

 ラインアップは、速度の上限を定める基本ライセンスと、VPNの対地数を定めるオプションライセンスの2種類。VPN接続を利用する場合は、基本ライセンスとVPN オプションライセンスの両方が必要になる。また、評価用の無償トライアルライセンスも用意する。

 各ライセンスの価格や有効期限は以下のとおり。

「vRX」基本ライセンス
 vRX基本ライセンス10Mbps 1年(vRX-1Y10M):1万6500円(税抜)
 vRX基本ライセンス20Mbps 1年(vRX-1Y20M):2万円(税抜)
 vRX基本ライセンス100Mbps 1年(vRX-1Y100M):6万2000円(税抜)
 vRX基本ライセンス500Mbps 1年(vRX-1Y500M):18万6000円(税抜)
 vRX基本ライセンス1Gbps 1年(vRX-1Y1G):30万円(税抜)
 vRX基本ライセンス10Gbps 1年(vRX-1Y10G):200万円(税抜)

「vRX」VPNオプションライセンス
 vRXオプションライセンスVPN10対地(vRX-VPN10):2万円(税抜)
 vRXオプションライセンスVPN100対地(vRX-VPN100):18万8000円(税抜)
 vRXオプションライセンスVPN500対地(vRX-VPN500):86万円(税抜)
 vRXオプションライセンスVPN1000対地(vRX-VPN1000):156万円(税抜)

「vRX」トライアルライセンス
 vRX基本ライセンストライアル版(vRX-TR-B1):有効期限 最大20日間
 vRXオプションライセンスVPNトライアル版(vRX-TR-V1):有効期限 vRX-TR-B1が有効な間

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