2019年07月14日10時00分

チープさも魅力「オリジナルキャンパー」買った

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tokei

アメリカの精神をいまに伝えるブランド

 タイメックス(Timex)はアメリカのコネチカット州の時計メーカーです。

 かつては多くの時計メーカーやブランドがあったアメリカですが、日本のセイコーがクォーツムーブメントを発表した1960年代後半の通称「クォーツ・ショック」などで敗退していきました。そんな時代を生き抜いた数少ない米国系ブランドとして、アメリカ国内にもファンが多いとされています。

 タイメックスの起源には、ざっくり言うと、1854年にコネチカットで創業された「ウォーターベリー社」と、1881年にニューヨークで創業された「インガーソル社」があります。インガーソル社はウォーターベリー社に生産を委託し、大量生産による廉価型の懐中時計を売り出して成功をおさめます。

 とりわけ有名なのは、1896年に発売された懐中時計「ヤンキー」です。文字盤は紙に印刷してノリ付けし、内部は簡素なピンレバー脱進機、軸受けには宝石などを使わないコストカットぶりで、価格はわずか1ドルの「ダラー・ウォッチ」として年間100万個を売るヒット作となります。

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懐中時計「ヤンキー」。作家のマーク・トゥエインも購入したという逸話が残ります。画像はタイメックスの公式サイトから

 紆余曲折を経て、1922年、(ちょっとややこしいですが)ウォーターベリー社が経営難におちいったインガーソル社を買収。1933年には「ミッキーマウス・ウォッチ」を発売し、キャラクタービジネスの先駆けともいえるこの時計で経営を立て直します。

 1944年に会社名はユナイテッド・ステーツ・タイムとなり、第二次大戦後にはスイスを発祥とするメーカーのブランド名「タイメックス」を買収。「ダラー・ウォッチ」からつきまとう低価格時計というイメージを脱しつつ、丈夫な実用腕時計という販売戦略でシェアを拡大し、独立メーカーとして生き残ります。

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1910年代の軍用時計「ミジェット(Midget)」。米軍の依頼で製作されたミリタリーウォッチの元祖的なモデルで、復刻版も発売されています。リュウズが大きいのは手袋をしても操作しやすくするため。画像はタイメックスの公式サイトから

 さて、タイメックスはベトナム戦争時において、壊れたら修理するのではなく捨てて新しいものを支給する「ディスポーサブル(使い捨て)・ウォッチ」と呼ばれる軍用腕時計を生産し、アメリカの各軍に納入していました。今回紹介する「キャンパー(Camper)」もその流れにあるモデルといえましょう。

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