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Qi充電可能なマウスパッド「ROG Balteus Qi」などROG新製品を実機でチェック

2019年06月10日 18時00分更新

 ASUSのゲーミングブランド「ROG」では、マザーボードやグラフィックボードと並行して、マウスやキーボードといったゲーミング周辺機器を展開している。現行製品はマウスが8モデル、キーボードが7モデルとラインアップは豊富で、それぞれにLED発光ギミックなどの特徴があるため、ROG系パーツで固めた自作PCとあわせて利用することで、より見栄えのするゲーム環境を構築できる。

 そんなROGブランドから、5月30日にはゲーミングキーボード「ROG Strix Scope」、6月7日にはゲーミングマウスパッド「ROG Balteus Qi」と、立て続けに新製品がリリースされた。さっそく製品サンプルをお借りできたので、2製品の外観や機能を実機でチェックしていく。

「ROG Balteus Qi」

右奥にQi充電スポットを備える「ROG Balteus Qi」。実売価格は1万6000円前後

 「ROG Balteus Qi」は、マウスパッドにワイヤレス給電規格「Qi」の充電システムを内蔵した同社初のQi対応マウスパッド。現状、同社製の現行マウスやスマートフォンはQi充電に対応していないものの、ゲーム中に手持ちのiPhoneを置いて充電しておくような使い方が考えられる、ユニークな製品だ。

 本体サイズは横320×縦370mmと、縦に長い珍しい形状で、厚さは7mm。充電スポットおよびLEDを内蔵するだけあり、それなりに重量感のある仕上がりだ。二股のUSBケーブルは、1本はLED発光用、1本はドック部分に配置されたUSBポートを使用するためのパススルー用。さらにQi充電機能を使う場合、付属のUSBケーブルをもう1本使用する必要がある。Qi充電スポットはパッドの右奥に配置されており、先に述べた通り、Qiに対応するマウスやスマートフォンを置くことで充電可能だ。

ハードタイプで、側面と表面ロゴ部分がLEDにより発光する

 側面部分のLEDラインは、初期状態ではブリーズと部分点滅を組み合わせたライティングパターンが適用されており、これだけでもなかなかにキレイ。同社ではおなじみのLED同期機能「Aura Sync」に対応しており、ユーティリティー上からのカラー・パターン変更にも対応する。マウスやキーボードと組み合わせ、パターンを統一すると、より見栄えを整えられる。

USBケーブルは、1本はLED発光用、1本はドック部分に配置されたUSBポートを使用するためのパススルー用。Qi充電機能を使う場合、本体に付属のUSBケーブルをもう1本使用する必要がある

 肝心のマウスパッドとしては、材質がハードタイプであるのが良くも悪くも最大の特徴と言えるだろう。マウスパッドには基本的に、布などの柔らかな素材で作られるソフトタイプと、プラスチックなどの折り曲げられない素材で作られるハードタイプがあり、よりメジャーなのはマウスをコントロールしやすいソフトタイプの方だ。本製品のようなハードタイプは、マウスの滑りが良いというメリットがある反面、大きな動きではマウスを止めにくく、その硬さゆえにマウスソールも削れやすい。縦に長い形状もあり、どちらかと言えばあまり大きくマウスを動かさないユーザーに向いていそうだ。

 ここはゲームのプレイスタイルとの兼ね合いもあり、ハッキリ好みが分かれるところなので、もしハードタイプのマウスパッドを触ったことがなく、本製品の購入を検討している人は、あらかじめPCショップの店頭などでハードタイプのマウスパッドの感触を確かめておくことをオススメしたい。

 実売価格は1万6000円前後。ざっくり言えば、ハードタイプのマウスパッドが肌に合うかどうか、またQiを使用する機会があるかどうかが、購入時に検討すべきこととなる。決して万人向けとは言えない尖った製品であるぶん、感触がフィットするのであれば、手放せない相棒になるだろう。

Cherry MX Red/Blueキースイッチ採用の「ROG Strix Scope」

「ROG Strix Scope」。実売価格は1万7000円前後

 「ROG Strix Scope」は、FPSタイトルでの利用を想定したメカニカルゲーミングキーボード。Cherry MXキースイッチの採用やカラー・パターン制御が可能なRGB LEDを備えるなど、比較的オーソドックスな製品と言える。FPSタイトル用をうたってはいるが、ジャンルを選ばず活用できるという印象だ。

Cherry MXキースイッチを採用。Red/Blueの2モデルが販売される

 キー配列はテンキーありのUS仕様。日本語配列とはエンターキーまわりやスペースバーまわりの形状が大きく異なり、日本語入力にはちょっとした手間と慣れが必要になるが、ゲームでの使用をメインで考えているなら扱いにくさはほとんど感じないだろう。キースイッチは軽快なタッチが可能なCherry MXのRed(赤軸)、およびはっきりしたクリック感と重めのタッチが好みなBlue(青軸)を採用した2モデルが販売される。海外モデルではSpeed Silver(銀軸)などもあるようだが、残念ながら国内でリリースの予定はないようだ。

WASDキーには、標準でシルバーカラーのキーキャップが装着されている

取り換え用のブラックキーキャップと引き抜き工具が付属

 「FPS向け」をうたう本製品は、キーボード・マウス操作時のPCゲームで移動に用いられる「WASD」の4キーにシルバーカラーのキーキャップを装着しているのが特徴のひとつだ。ゲーミングキーボードではよく見られるカスタムで、目視により瞬時に左手のポジションを見つけられる。なお、通常のブラックカラーのキャップ4つとキー引き抜き工具が標準で付属するため、MOBAなどで使用するなら付け替えてしまうのもアリだろう(そのままでも特に不自由はないと思うが……)。もちろんCherry MX軸なので、対応する別売のキーキャップを購入して装着することも可能となっている。

 そのほか、100%アンチゴースト、Nキーロールオーバー、Winodwsキーのロックといったゲーミングキーボードの基礎的な機能を搭載する。背面スタンドは1段階で、高さを好みに合わせて調節できる。また、F5~F12キーまでのファンクションキーがメディアキーの機能を備えており、FNキーと同時押しすることで音量調整や動画再生・停止などが可能。ユニークなのがF12キーに配置された“ステルスキー”で、押すだけですべてのアプリを最小化しつつ音声をミュートしてくれる。いわゆる“緊急回避ボタン”であり、何らかの事情によって誰かから画面を隠したい場合は有効活用するといいだろう。

発売済みの「ROG Gladius II Wireless」(実売価格1万4000円前後)など、見栄えを気にするならROG製品と合わせて使うのがいいだろう

 LEDバックライトは、同社のLED制御機能「Aura Sync」に対応。カラー・パターンの制御が可能なので、他のデバイスと同期させるもよし、消灯して使うもよしと、好みの調整ができる。上記の「ROG Balteus Qi」や「ROG Gladius II Wireless」とカラー・パターンを同期させれば、フォトジェニックなゲーミング環境を構築するのも容易だろう。

 実売価格は1万7000円前後。英字配列ではあるものの、メカニカルゲーミングキーボードとしてはクセがないので、ゲーミングキーボードが欲しいという人、英字配列でも構わないからASUS製のPCや自作PCと合わせて使いたい人におすすめできるだろう。

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