アンカー・ジャパンは6日、都内で「Anker Power Conference '19 Summer」と題する発表会を開催。多様な機器に最適な速度で充電できる同社技術「PowerIQ 3.0」を公表するとともに、GaN(窒化ガリウム)採用のACアダプターなど、今後発売を予定している多数の新製品を発表した。
ACアダプター、モバイルバッテリーから白物家電まで
数年で一気に成長したAnker
発表会冒頭ではあらためて同社の好調さをアピール。アンカー・ジャパンは2018年の売上目標を100億円と設定していたが、それを上回る約110億円に達した。グルーバルでも創業からわずか7年で約860億円になるなど急激な成長を示している。その理由がユーザーからの意見をくみ上げてきたことと分析。日本のサポートセンターには電話・メール合わせて1日約700件。Amazonでのレビューなども含めると、昨年だけで20万件の声が届いており、それを製品に反映させてきたという。
またAnkerブランドではスマートフォンを中心とした製品群を構築しているが、サブブランドではスマート家電や自動車周辺機器まで拡大。Ankerがさらに拡大していくための要素として、川崎フロンターレやeSportsチームへのスポンサーシップ、スタートアップへの出資なども公表された。
GaN採用で小型のACアダプターを今夏に複数発売
USB-PDと互換性を持つ同社独自技術の「PowerIQ 3.0」対応
とは言え、同社の中心製品はやはりスマートフォンの電源周りの製品。従来の半導体に比べて電力効率に優れ、同じ出力であればより小型化が可能なGaNを採用したACアダプターが、他社製品を含めて話題になっているが、Ankerも2月にゴルフボールサイズで30Wの出力を持つ「Anker PowerPort Atom PD 1」を発売。一時は品薄になるなどの人気を博した。
このGaN採用製品をこの夏一気に拡大。一般的な30W出力のものとほぼ同サイズ(約61×58×28.5mm、約131g)で60W出力に対応する「PowerPort Atom III 60W」(予価3999円)、Type-C×1に加えてType-A×1も持ち合計60W出力の「PowerPort Atom III (Two Port)」(予価4299円)、30W出力ながら邪魔にならない平べったい形状でプラグの折りたたみにも対応した「PowerPort Atom III Slim」の3製品が登場予定(予価3999円)。
この3製品は同社のPowerIQ 3.0という技術に対応する。PowerIQ 3.0はUSB-PDと互換性を持ちつつ、Lightning端子を搭載した端末など、幅広い機器に対して最適かつ高速な充電が可能としている。
ロボット掃除機や新ジャンルのモバイルプロジェクターも
サブブランドも新製品が次々登場。
白物家電の「eufy」はロボット掃除機の新製品。「RoboVac G10 Hybrid」(今夏発売、税抜5万4800円)は、室内をリアルタイムでマッピングするSLAM機能を同シリーズ初で搭載。スマホで掃除強化エリアや禁止エリアの設定が可能。また水拭きができるモップモードも搭載している。
「Nebula Capsule II」はAndroid TV 9.0の機能を内蔵したモバイルプロジェクターで、9700mAhバッテリーを内蔵し、動画であれば約2.5時間を本体のみで再生可能。8Wのスピーカーも内蔵しており、パワフルなサウンドも楽しめる。プロジェクターとしては720pに対応。HDMI端子も用意されているので、自宅では大画面テレビに接続しての利用も可能だ。こちらは明日7日からの発売で価格は5万9800円。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります