2019年05月10日15時30分

SlackユーザーのN高生、学生生活に有意義なボットを考える

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 2019年5月10日、Slack Japanは通信制のN高等学校の学生を招いたボットのアイデアソン「Slack Tank for N High School」を開催した。普段プログラミングを学ぶ学生たちは5チームに別れ、学生生活を有意義にするボットのアイデアを披露した。

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5チームに分かれ、Slackのメンバーとボットのアイデアを作る

学内ツールとしてSlackをヘビーに使うN高生たち

 ネットの高校として知られるN高校(角川ドワンゴ学園)は、2016年の開校当初から学校の公式ツールとしてSlackを全校で導入している。今回の学生アイデアソンはこのN高校の学生約30名をSlack Japanの新オフィスに招待し、学生生活に有意義なボットを考えるイベントだ。

 11時から始まったイベントは、審査委員長を米Slack Technologies CTOのカル・ヘンダーソン氏やSlack Japanのメンバーの挨拶からスタートした。Slack Japanのメンバーからは「生徒同士をランダムに引き合わせるDonutsボット」「ホームルームや週報」「ありがとうや、おめでとうもSlackで」などSlack活用のアイデアも披露。その後、5名ずつのチームに分かれた学生にSlack Japanの社員がサポートとして入り、40分をかけてボットのアイデアをまとめ始めた。

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米Slack Technologies CTO カル・ヘンダーソン氏

 参加した学生たちは同じプログラミングクラブに所属しており、ITリテラシは高い。開始早々は、Slack Japanのメンバーが趣旨を説明したり、アイデア収集に時間を費やし、横から見てもまとまるか不安だった。しかし、時間が経つと、議論も活発になり、次々とアイデアや課題が出るように。最後は拡散していたアイデアがまとめられ、実装に近づいていくのが不思議だ。

刺さった課題は「1万人も学生がいるのに出会いがない」

 後半はいよいよ5チームの発表。「なんで必要なの?」「どんなことができるの?」「誰が喜ぶ?」「どうやって実現する?」の4つを軸に発表される。3人の審査員によって3位までが決定され、賞品としてSlackグッズやアイデアを実現するための社員ランチが送られるという流れだ。評価基準は「学生生活に有意義」「実現性」「遊び心」の3つで、各チームの発表概要は以下の通り。

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5つのチームごとにアイデアが発表される
ドッグチーム
初学者のプログラミング学習をサポートすべく、書籍や近日開催されるイベントの検索を実現する。同じ言語を学んでいる人同士でレビューする仕組みも提供。
ベアーチーム
自分の興味のあるトピックが話されているチャンネルをオススメしてくれる「YouKnowくん」を紹介。チャンネルが多すぎて、どこに入ればいいのかわからないという問題を解消する。
ホースチーム
プロフィール情報を元に、知らない人たちと気軽にお茶会ができる「TeaPartyBot」。マッチングだけではなく、店まで決めてくれるが、「出会い系とかじゃない(笑)」とのこと。Hubotを用いて実装し、Googleカレンダーと連携させるという。
フロッグチーム
学生としてこなさなければならないレポートを楽しむため、進捗度を確認したり、ランキングや称号を見られるサービス。進捗を個人に送付したり、締め切りまでに1日どれくらいやればいいかを確認してくれる。
コアラチーム
文字通りN高校内での出会いを促進する「もっといろんなN高生とつながりたい」。尋ね人チャンネルを作ったり、同じ質問をしている人をボットで聞くといった実装を想定する。

 最終的には、「1万人も学生がいるのに普段は30人しか会えない」というN高らしい悩みから生まれたホースチームのアイデアが一位となったが、40分の成果はどれも力作だった。外部サービスとのAPI連携など実装イメージもかなり具体的で、「Event APIとElasticsearchで組む」といったプログラミング専門メンバーならではのコメントも聞かれた。

 表彰後は、ヘンダーソンCTOから教育分野でのSlack事例を披露された。現在SlackはTOP10の大学やラボ、100を超える学会、団体、サークルなどで用いられており、サイロ化している学部ごとのツールをSlackで統合したり、迅速な学生のケアに活用されているという。

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学部ごとのツールをSlackから統合的に扱える

 ヘンダーソンCTOと学生たちとの質疑応答も行なわれた。普段、IT系の勉強会では質問が出る方がむしろまれだが、学生たちは「Slackのインパクトのある新機能を教えてほしい」「他のチャットツールとの差別化を教えて」「こう使ってほしいというイメージはあるか」など記者顔負けの質問を連発。頼もしい学生たちのアクティブな参加によって、熱のこもったイベントになったと感じられた。

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参加者一堂による記念写真

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