2019年05月06日10時00分

位置情報×音声AR活用の“人間を宿す地図”「mappee」を試してみた

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 筆者は普段、ベンチャー・スタートアップ企業による先端テクノロジー情報をお届けするメディア「ASCII STARTUP」チームの若い衆(わけぇし)として活動している。

 気になる最新技術、おもしろいサービスにふれることが多々あるわけだが、今回ご紹介したいのは、iOS/Android対応の音声ARプラットフォームアプリ「mappee」(マッピィ)だ。

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音声ARプラットフォームアプリ「mappee」。iOS/Android対応で、価格は無料

地図上に、録音した音声を置いておける

 mappeeは、位置情報と音声を掛け合わせた、「人間を宿す」地図アプリだ。ARを駆使したサービスを展開するスタートアップ、株式会社やぐらが開発・提供している。

 誰でも好きな時にその場で音声を保存可能。録音された音声はマップ上に保存され、音声を聞きたいユーザーがその場に行くと、アプリが自動的に音声を読み取って聴くことができる。

 録音した人の声を、実際にその人がいた場所で聞くことにより、文面や画面越しでは感じ取れない、身近にいる感覚を引き出すという。

 概要説明を読むだけではどのようなものか具体的にわからないと思うので、実際に試してみた。

拡声器マークに近づいて音声をゲット

 アプリを開くと、位置情報を反映した地図がまっさきに現れる。水色の拡声器のようなマークの部分が、見知らぬ人が録音した音声の保存場所となる。そこへ実際に歩いて近づくと、音声が自動で再生する。

 通過した拡声器マークは足跡マークへと変わり、そこの音声をゲットしたという証となる。拡声器マーク状態の未到達音声は、実際にそこまで行かないと再生できないが、足跡マークとなった音声はタップすることでいつでも再生可能だ。

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mappeeのマップ画面。水色のマークに20m以内に近づくと、録音された音声が再生される
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通過すると自動で音声が再生され、桃色の足跡マークへと変わった。タップをすればいつでも再生できる

 再生される音声は、その土地の感想や、目に付いた物への一言、中国語など、利用者の個性によってさまざまだ。予想以上に、ラジオのようなぬくもりを感じることができる。上京したてなどで孤独を感じている人が利用したら、相当心の支えになるのではないかと思う。

 なお、中国語による音声は解読できなかったが、あの「日高屋」前での録音だったため、食べ終わったあとのレビューを吹き込んでいたのかもしれない。そういった状況に想像めぐらせるのも一興だ。

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画面左上に、ゲットした足跡マークの総数が表示される。桃色の拡声器マークは、自分が録音した音声の数がカウントされる

 自分が音声を残したい場合は、画面下のマイクボタンをタップすることで録音可能。録音時間は15秒以内なので、言いたいことは簡潔にしてしゃべろう。

 また、mappeeを利用しているアカウントは、一覧で確認可能。ちなみに、不愉快な言動や公序良俗に反するような音声を録音しているアカウントがあった場合は、一覧画面で非表示設定することができる。

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アカウント確認画面。タップすることで表示・非表示を切り替えることができる

ライブストリーミング配信者が自らの活動に利用可能

 mappeeは一般ユーザー同士の交流がメインではあるが、同社はSHOWROOM、LINE、YouTube、17 Live利用の配信者・インフルエンサーによる活用も提唱している。

 たとえば、旅行や仕事で訪れた場所に音声を置いて帰ることで、ファンがその足跡を追いかけるツアーとして楽しめるというわけだ。その場所でしか聞けない特別な音声を同じ風景を見ながら聞くことで、ファンはインフルエンサーと感覚を共有できる。

 ライブストリーミングでは屋内向けサービスとして、mappeeでは外出するアクティブなサービスとして活用でき、新たなファンコミュニケーションツールとしての可能性を秘めている。

 ローンチしたてでまだまだ利用者が少なく、数少ない録音音声も都市部に集中しがちなmappee。近年伸び続けている音声ビジネスの波に乗って、華々しい活躍ができるようこれからも応援していきたい。

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利用者はまだ少なく、地図上の空白も目立つが、今後に期待したい
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筆者も試しに音声を置いてみた。特に場所は明言しないが、見つけた人は天才

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