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9年前のiPod touchで愛車の状態が確認できる「Defi Smart Adapter」を使った

2019年04月12日 16時00分更新

3連メーターに憧れるけど高いし……
とお嘆きのみなさんに!

 突然ですが、最近のクルマのメーターパネルって寂しいと思いませんか? 大抵はタコメーターと速度計、そして燃料計と瞬間燃費表示程度。あとクルマによっては水温計、あとはオドメーターがついている程度でしょう。

水温、油温、油圧、バッテリー電圧、ブーストを表示した2010年発売のiPod touch(第4世代)

とある新車のメーター。大きくて見やすいものの、もう少し情報が欲しい

 もちろん、それだけ今のクルマは高度に管理されているから気にしなくていいのでしょうが、愛車が走行中にどういう状態なのかはオーナーとしては知っておきたいところ。警告ランプがついてからでは結構手遅れな場合があるので、その場合、予想外の修理費用に愛車を手放す事態にもなりかねません。故障を未然に防ぐ上でも、普段から水温や油温などは把握しておきたいものです。

 ですが、車内に後付けメーターをたくさん取り付けるとお金もかかる……。そこでスマホやタブレットで車両の情報を表示するガジェットをご紹介します。

車両診断ポートの情報をBlutoothで飛ばす

 日本精機の自社ブランド「Defi」から発売している「SMART ADAPTER W」(2万1000円税別)は、車両の自己診断機能(OBD2)のポートと接続するだけで、車両情報をBlutooth経由でスマートフォンやタブレットに転送できます。

 取り出せる情報は、回転数、速度、ターボ車ならブースト圧、水温、吸気温度などなど。とはいえ車種によって多少の違いはあります。

 「OBD2のデータならレーダー探知機を繋げば表示できるのでは?」というと、その通りなのですが、同社から出ている各種センサー類を取り付ければ、その情報も転送することができます。AndroidとiOSに対応しており、専用アプリも用意されています。

白い小箱と、ケーブルが数種類入ったDefi SMART ADAPTER W

本当に小さな、ただの白い箱です

付属ケーブルをコネクターに差し込むだけ

 接続は簡単で、車両のハンドルコラムの下側あたりに用意されているOBD2ポートに付属ケーブルを挿すだけ。接続方法によってはシガーライターソケットなどから給電する必要があるものの、電源スイッチもなく、エンジンを回せば勝手に電源が入ります。

 本体も小さいので、車内のどこかに隠せばOK。あとはスマホのBlutooth機能をオンにしてペアリングをするだけです。ただし、OBD2ポートはパラレル接続ができないため、たとえばレーダー探知機などとの併用は不可。実際に試しましたが、レーダー側が上手く動作しませんでした。

苦労してクルマに潜り込み、分岐ケーブルを介してレーダー探知機とSMART ADAPTERを接続するも動作せず

 また、OBD2ポートから出ていない信号、たとえば油温や油圧などを見たい場合は、別途「Defi-Link ADVANCE コントロールユニット」やセンサー類を取り付ける必要があります。私は油温と油圧が計測したかったので、車両にこれらを取り付けました。ちなみに油圧・油温関連も入れた場合、工賃込みで10万円近い出費は覚悟した方がいいでしょう。ODB2の情報だけでしたら、2万円ちょっとの本体を買ってきて自分で取り付ければOKです。

Defiのメーターコントロールユニット

コントロールユニットにはワイヤードリモコンが付属し、これで計器類を設定する。スマホで表示する場合、ほとんど使うことはないだろう

本体部分

オイルパンとオイルフィルターの間に取り付けたセンサーユニット

車体に取り付けられたコントロールユニット

 アプリは無料で提供されています。主に2種類あり、Defi Loggerというアプリを利用すると、Google Mapで設定した区間の車両データのほぼすべてのタイム計測が可能。たとえば高速道路の巡航中、水温がどのように上がっていくのかというのがわかります。

画面上のピンク線が経路、上のバーが油温、下のバーが油圧を表している

 Defi Meter ABは車両情報を見ることに特化したアプリで、付帯機能として0−100km/hの加速タイムを計測機能を備えています。

Defi Meter ABをiPadで表示

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