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憧れの名車・珍車がズラリ! オートモビル カウンシル2019に行った!

2019年04月10日 15時00分更新

普段見られない名車や
クラシックカーが大集結!

 4月5~7日の3日間、幕張メッセにてヒストリックカーの祭典「オートモビル カウンシル」が開催された。4回目を迎えるこのイベントでは、国内外問わず希少価値の高い名車はもちろんのこと、懐かしの車130台以上が集合し、ゆったりとした雰囲気の中でそれらの車を鑑賞できた。会場に展示された130台を超える車の中から、今回は20台をピックアップして紹介しよう。

希少価値が高すぎる!
ランボルギーニ「ミウラP400 S」

 アウトモビリ・ランボルギーニは、もともとフェラーリオーナーだった実業家フェルッチョ・ランボルギーニが、エンツォ・フェラーリに謁見した際の彼の態度に腹を立てて起業したのは有名な話。そして作り上げたのが350GTに続く同社2台目、このミウラだ。

 当時のフェラーリが、フロントエンジン/リアドライブであるのに対し、レーシングカーのようなミッドシップエンジン・レイアウトを採用。運転席背後に積まれるV型12気筒エンジンは横置きという懲りようだった。流麗なデザインはカロッツェリア・ベルトーネが担当。ヌッチョ・ベルトーネの指示で原案を仕上げたのは当時ベルトーネのチーフだった若き日のジウジアーロ。生産型に仕上げたのは後任におさまったマルチェロ・ガンディーニだと言われている。

 「P400 S」は、P400を元に370馬力まで引き上げられたチューンドモデルで、140台が製造された。

岐阜の納屋から発見されたことでも有名な
フェラーリ「365 GTB/4(デイトナ)」

 フェラーリ創業者のエンツォ・フェラーリが存命中、最後のフロントエンジン/リアドライブのマシンとして1968年に登場。「デイトナ」の愛称は1967年のデイトナ24時間レースでフェラーリのスポーツプロトタイプ・330P4と412Pが圧倒的な強さを誇り1-2-3フィニッシュをはたしたことから、マーケティング上の理由から、そのように呼ばれるようになったと言われている。

 フロントには約350馬力を発する4390ccのV型12気筒エンジンが収められ、1280kgの車体を最高時速280kmまで引っ張る。スタイリングを担当したのは、トリノに拠点を構えるイタリア最大のカロッツェリア及びグループ企業のピニンファリーナで、後のチーフデザイナーを務めたレオナルド・フィオラヴァンティ。彼は「ディーノ 206GT」を始め、数多くのフェラーリのボディーワークを担当した。前期型は透明なプレクシグラス内に4灯式ヘッドライトを備えていたが、アメリカの安全基準に合致させるため、1970年にリトラクタブル式に変更された。

現代にも受け継がれる誇り高き血統
マセラティ「ギブリ」

 フェラーリ・デイトナ、ランボルギーニ・ミウラに対して、1910年代に産声をあげ、戦前戦後を問わずレースで好成績挙げ続けた名門中の名門マセラティが世に送り出した1台。

 ライバルに対して直線的、平面的なデザインを描いたのは、カロッツェリア・ギア時代のジョルジェット・ジウジアーロ。当時のジウジアーロデザインのウェッジシェイプ志向がよく現れており、ジウジアーロの代表作と言われている。また、ギブリはマセラティとしては初のリトラクタブル・ヘッドライトを採用したモデルでもある。

 フロントには330PSの4.7L V型8気筒エンジンを搭載し、5速MTまたは3速ATのドライブトレインを介して約1.5トンの車体を265km/hまで引き上げる。ギブリは1992年に2代目、2013年に3代目がデビュー。現在もマセラティの主力モデルとしてその名は受け継がれている。

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