週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ひと足先に実環境でどこまで速度が出るのか試してきました!SP

関西在住者必見「10ギガ」の「eo光」はどのくらい速い?

2019年03月29日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ASCII
提供: オプテージ

eo光が10ギガ/5ギガコースのサービス開始!

 ADSLの登場で、一般家庭へとブロードバンドが普及し始めたのが2000年代初頭。ADSLの速度は数Mbpsというものだったが、光ファイバーを使ったサービスの登場で100Mbpsが当たり前になり、今では1Gbpsのサービスも珍しくなくなった。

 速度が上がれば、4K動画といったリッチなコンテンツが楽しめるほか、クラウドストレージなども使いやすくなるし、また、スマホやPC、ゲーム機など、複数機器から同時に使っても速度低下が起こりにくいというメリットがある。そのためか、最近では10Gbpsというさらに高速なサービスも登場。家庭向けの回線の速度はさらに向上してきている。

 株式会社オプテージ(旧株式会社ケイ・オプティコム)が関西を中心にサービスを提供している「eo光」も「10ギガ/5ギガコース」を新設し、4月1日から提供を始めるという。現在、先行受付を行っている状態だ。

 ここで気になるのが、この回線速度はあくまで理論速度であり、実効速度ではないことだ。嫌な言い方をすれば、いくら10Gbpsの回線を契約しても、実際のデータ転送速度は1Gbpsもない……なんてこともあり得る。

 そこで、「eo光」の「10ギガコース」で実際どのくらいの速度が出るのか、大阪ビジネスパークにあるケイ・オプティコムビル内に引かれた10Gbpsの光回線でテストしてきた。

大阪ビジネスパークにあるケイ・オプティコムビル。今後、ビル名もオプテージビルに変更される。

「10ギガ」の一般サービスと同条件の10Gbps回線で速度テスト

 高速な回線を契約してまず試すことといったら、回線の速度テスト。「eo光」にはユーザー限定のスピードテストサイトが用意されており、インターネットを経由しない、純粋な回線速度を測ることができるようになっている。

 今まで1ギガコースと100Mコース向けのテストサイトがあったが、「10ギガ/5ギガコース」の新設に合わせ、さらに高速な回線速度が測れるテストサイトが公開される予定となっている。この公開予定のテストサイトを使うことで、どのくらい速度が出るのかを試してみた。

 なお、10Gbps回線の速度を測るといっても、テストサイトのサーバーがあるローカル環境で行っては単なるLANの速度にしかならず、正直いって意味がない。そのため、場所こそ社内の一室ではあるものの、回線そのものは一般契約者が「10ギガコース」で回線を引いた場合と同じ環境となっている。

 10Gbpsの速度を出すために、PC端末やルーターなどのネットワーク機器も10Gbpsに対応している必要がある。eo光では10ギガ/5ギガコースの場合、10Gbpsに対応したルーターがレンタル可能であり、今回はこの標準提供されるeo光のルーターを使って試験を行っている。

光回線が引かれた部屋にPCを設置し、一般ユーザーと同じ環境を再現。この部屋で回線速度のテストを行った。

速度計測サーバーの置かれたバックボーン回線網への接続はPPPoE。テストを行った部屋まで光ケーブルが引かれ、ONU、ルーターを介してテストPCを接続した。これは一般ユーザーが光回線を契約した場合とまったく同じ構成となる。

10Gbpsに対応したONU(回線終端装置)。光ケーブルからいわゆるLANへと変換する機器がONU。こちらは10ギガ用の機器となっている。もちろん、「10ギガコース」で設置されるものと同じだ。

10Gbpsに対応したeo光多機能ルーター。10GBASE-Tを1ポート、1000BASE-Tを3ポート備えているルーターで、今回のテストでは10GBASE-Tのポートを使用した。ちなみにWi-Fiも利用可能で、IEEE802.11 ax(Draft) 【最大2.4Gbps 】 /ac【最大1.7Gbps】にまで対応する最新型。eo光電話にも対応している。

 ここで注意しておきたいのが、PC側にも10Gbpsに対応できる性能が求められることだ。いくら回線が速くても、そのデータを処理するPC側が遅くては正確な速度が測れない。もちろん、LANも10Gbpsへの対応が必要となるため、まずはPC性能がボトルネックとならないようなハイスペックなPCでテストを行った。

10Gbps回線のボトルネックとならないよう、高速なCPU、十分なメモリー、高速なストレージ、そして10Gbps対応のLANを用意。このPCでどのくらい速度が出るのかを試した。

Core i7搭載テスト機の主なスペック
CPU Core i7-8700K(6コア12スレッド、最大4.7GHz)
メモリー 16GB(8GB×2、PC4-21300)
ストレージ WD Black SN750(NVMe対応、1TB SSD)
LANボード intel Ethernet Converged
Network Adapter X550T2
(10Gbps対応、10GBASE-T×2)
OS Windows 10 Pro 64bit
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう