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中華料理チェーンのメニューとして考えると、納得できる:

日高屋「バジルチキンライス」タイ料理ではない不思議の味

2019年03月04日 10時00分更新

「バジルチキンライス」
熱烈中華食堂 日高屋
650円(大盛り不可)
http://hidakaya.hiday.co.jp

中華食堂に突然現れた「バジル」の3文字

 たとえば自分が奇跡的にイケメンに撮影できている写真を使って、「IT系メディアでバリバリ働いています」と言っても、まあ、ウソではないはずだ。そのプロフィールだけを見てから会った人に「思っていたのと違う!」と言われても、「それはあなたがそう思っていただけで、間違いはありません」と返せるし、そもそも、思っていたものと実物が異なる(ように思えた)として、悪いことなのだろうか?

 熱烈中華食堂 日高屋(以下、日高屋)が「バジルチキンライス」をいつの間にか(正確には2019年2月1日から)スタートしていたとき、筆者は「気になる」と思いながら、結局、注文できずにいた。

 失礼な言い方だけれど、「日高屋のバジルチキンライス」というものに、なにをどれだけ期待すればよいのか。そんな勝手な思いを胸にいだき、何度も日高屋の前を通り過ぎたものである。

日高屋の広報画像。「期間限定」「辛」という以外に、説明はほとんどない

 バジルチキンライスという名称だけでは、どういったものか想像がつきにくい。ポスターを見ると、なんとなくイメージしていたものとは、似て非なる写真がある。ご飯の上にかかっている“バジルチキン”部分には妙にとろみがあり、タイ料理でおなじみの「ガパオライス」(後述するけれど、この呼び方はタイでは通用しないらしい)と比較すると、よく炒めてある鶏肉の気配が感じられない。しかし、ポスターにはエキゾチックといえなくもない花と草のイラストがほどこされている。

 気になる。でも、一人で行くのはなんだかこわい。バジルの味がするのか? ガパオライスに近いのか? バジルとかガパオとか最初に言い出したのは誰なのかしら? とにかく、アタリにせよ、ハズレにせよ、誰かと連れ立っていくことで、その場の笑い話にはできるはずだ。そう考えて、編集部の盛田さんと連れ立って日高屋に行くことにした。

編集部でいろいろなことを担当している盛田さん。一児の父。最近、誤操作により大家さんに電話番号を着信拒否され(その後に解決)、「家賃の回収を諦められてしまった男」と編集部で散々ネタにされた。滞納はしていないそうです

 盛田さんも、日高屋のバジルチキンライスのことは知っていたらしい。「気になってはいたんですけどね」とのこと。みんな、とりあえず気にはしているけれど、自分でどうにかしようとはしていないらしい。日本社会はこのようにして諸問題を抱えていくのだろうか。

 とにかく、思い立ったが吉日。さっそく2人で日高屋に行き、バジルチキンライスを注文。ほどなくして、店員が持ってきたそれを見て、自分も盛田さんも思い切り固まってしまった。

これがバジルチキンライス。なんと表現すればよいのだろう?

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