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「Apex Legends」で平均フレームレート120fps以上!

GeForce GTX 1660 TiはDXR&DLSSナシでも強い新世代ミドルクラス

2019年02月22日 23時00分更新

 日本時間2019年2月22日、NVIDIAはTuringベースの新しいGPU「GeForce GTX 1660 Ti」を発表。同日23時より販売を解禁した。北米における価格は279ドル~と久々の300ドル以下のゾーンで、我々が“ミドルクラス”と呼んでいる製品のアップデートとなる。

 まず価格の話をすると、筆者が小耳に挟んだ限りでは3万円台中盤が最安、4万円前後がボリュームゾーン、アッパーグレードは4万円台後半という布陣になるようだ。

 近年のゲームにおけるシェーダー(描画用のプログラム)は年々複雑化してきており、それを効率良く処理するための新しいGPUが求められている。TuringアーキテクチャーはRTコアとTensorコアの部分がクローズアップされがちだが、CUDAコア自体にも大きな改善が入っている。

 歩留まりを下げて価格を押し上げる原因となるRTコアとTesnorコアを除去したGTX 1660 Tiは、より新しいゲームを快適に楽しみたいと考えるゲーマーのためのGPUなのだ。NVIDIAはGeForce GTX 1060の最大1.5倍、GeForce GTX 960なら最大3倍のパフォーマンスアップが得られると主張している。

NVIDIAの資料より抜粋。GTX 1660 Tiはモダンなシェーダーを備えたゲーム向け。さらに「Apex Legends」や「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下、PUBG)のようなタイトルで高フレームレートが欲しいゲーマーのためのGPUだ。

GeForceを使用しているゲーマーの3分の2はGTX 960かそれ以下のパワーのGPUを使っているという。つまり、GTX 1660 Tiはこうした層の買い替え需要を喚起する製品だ。

 GTX 1660 TiにはFounders Edition(以下、FE)は存在せず、すべてAICパートナー(いわゆるサードパーティー)の製品のみとなる。今回はASUSのGTX 1660 Ti搭載ビデオカード「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」をテストできる機会に恵まれた。果たしてNVIDIAの目指す新ミドルはどの程度の実力を持っているのか検証していきたい。

今回検証に使用した「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」。予想実売価格は4万9000円前後。順次発売予定。

ASUSのアッパーグレードなOCモデル「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」のスペック(ASUSの資料より)。Gaming Mode時のブーストクロックは1860MHz、2.5スロット厚、補助電源は8ピン×1となっている。

ASUSはほかに2モデル展開予定。「PH-GTX1660TI-O6G」(左)は3月1日発売で、予想実売価格は4万1000円前後。Gaming Mode時のブーストクロックは1785MHz。2スロット厚。「DUAL-GTX1660TI-O6G」(右)は予想実売価格4万3000円前後で順次発売予定。Gaming Mode時のブーストクロックは1800MHz。2.3スロット厚。

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