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iOSもAndoridもPCもどんと来い!デバイスだらけの企業をCLOMOが救う

2019年02月20日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元
提供: アイキューブドシステムズ

 スマートデバイスの企業での利用が加速するとともに、セキュリティや管理負荷の課題は深刻な問題となっている。そんなスマートデバイスの管理を容易にするのが、6000社以上の導入実績を誇るアイキューブドシステムズのMDM(Mobile Device Management)である「CLOMO MDM」だ。同社の川村豪氏と林正寿氏にMDMの必要性とCLOMOの導入メリットを聞いた。(インタビュアー アスキー編集部 大谷イビサ)

デバイス開いてすぐにクラウドを使える時代へ

大谷:まずはアイキューブドさんから見たスマートデバイスの導入動向について教えてください。

川村:5年前くらい、スマートフォンは完全にコンシューマのもので、OSも非常にシンプルでした。だから、スマートフォンを企業で導入すると言っても、あくまでガラケーの代わり。「メールができる大きな電話」に過ぎなかったので、もったいない使い方をしていたお客様が多かったですね。

アイキューブドシステムズ 営業本部 アカウントマネジメント営業部 アカウントマネージャー 川村豪氏

でも、この数年グーグルやマイクロソフトのようなクラウド事業者ががんばってくれたおかげで、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスが企業で使いやすくなり、導入が加速している感じです。

大谷:確かに5年前は業務にスマートデバイスが使われるなんてなかったですからね。もちろんデバイスやモバイルOSの機能強化も著しいのですが、B2Bの領域ではやはりクラウドの進化が大きいのかなと。

川村:PCと異なる台数レベルのスマートデバイスで社内システムにリモートアクセスすると、企業側もそれなりに設備投資が必要になります。でも、システムがクラウド化された段階で、それらのアクセスを受けるのはグーグルやマイクロソフトになるので、企業側はそれに関して心配しなくて済むようになりました。

林:利用しているサービスに関しても、Office 365やG Suiteなどのオフィスアプリやスケジューラーは当たり前になってきて、ワークフローや経費精算、決済などがクラウド化される企業も増えています。われわれも出張にはPC持って行かずに、スマートデバイスだけでおおむね事足ります。

大谷:PCないと仕事できないわれわれ、遅れてるじゃないですか(笑)。

川村:ちょっと前までは、この仕事はPCとスマートデバイスのどっちでやろうか決めかねている会社も多かったです。もちろん、今でもすべての仕事が賄えるわけではないのですが、PCでやる業務、スマートデバイスでやる業務といったように棲み分けは進んできているような気がします。PCでできる仕事はオフィスでやり、スマートデバイスでもできそうな仕事は泣く泣く帰りの電車でやるとか(笑)。

林:Windows搭載のPCも、今や1/3くらいはSIM搭載になっています。VPNを接続してリモートアクセスという利用形態ではなく、マシンを開いたらすぐにクラウドという形。この流れはもはや止まらないと思います。

管理機能が強化されたAndroidの導入が増えている

大谷:端末の導入傾向はどうですか?

林:スマートフォンという観点だと、iPhoneが今も多いですが、Androidの割合が高くなっています。Android自体のセキュリティが上がってきたのが大きな要因だと思います。

川村:グーグルのOSであるAndroidの特徴って、やはりさまざまなデバイスでの利用を前提とした多様性なんです。最新の「Android Enterprise」では、「デバイスオーナーモード」「COMPモード」「プロファイルオーナーモード」「キオスクモード」の4つが用意されていて、がんじがらめか、ひたすら自由かという二者択一ではなく、さまざまな利用が可能になります。

林:あと、タブレットという点だと、iPadを導入したものの思うように活用しきれなかったお客様がノートPCを再検討されている傾向もあります。iPadでもっとも売れていたアクセサリーがキーボードだったという話もあり、「であればPCでいいのでは?」という流れがあるのだと思います。

大谷:みなさんどんな感じで端末を選んでいるのでしょうか?

川村:あまり悩みたくないお客様はiPhoneですね。同じメーカーでハードとソフトを作っているので、デバイスの運用やライフサイクルという観点では、アップルの方が評価が高いんです。

知っているところだと、企業の上層部メンバーのみがiPhone、その他のメンバーはAndroidというパターンもありますよね。

大谷:なんですか、その微妙な格差(笑)。

川村:なにせAndroid端末が安いですから。いずれにせよ多種多様な端末が混在するケースが多くなりました。

大谷:端末の台数も増えているんでしょうか?

林:はい。もともと営業部門しか持っていなかったんですけど、働き方改革の影響で対象部門を拡げたり、育児や介護のために在宅業務できるようにするといったパターンが増えてます。エンタープライズクラスの企業が数万台で利用するというのが、あまり珍しくなくなってきました。

大谷:部分導入から全社導入になってきたんですね。利用端末の動向はどんな感じでしょうか?

林:しかも、もともとWindows PCの管理しか経験したことないIT部門が、いきなりiOSやAndroid端末の管理を任されて四苦八苦している感はあります。なかなか世の中にも情報がでておらず、あやふやな知識で運用しているケースもあり、どこまで管理できるか、なかなか認知されません。いずれにせよ、IT部門からすると管理対象の端末が増えているのは事実ですね。

大谷:今も情報漏えい事故は後を絶ちませんし、盗難・紛失した場合の、企業へのインパクトは大きいですよね。

林:一番厳しいレベルだと、スマートフォンを盗難や紛失したら監督官庁に届け出しなければならないケースですね。こうなると、もはや対応が社内にとどまらなくなります。金融機関や製薬会社とかだとそういうケースも多いです。

大谷:それは厳しいですね。

林:個人情報の漏えいも問題ですが、取引先の重要情報が入ったデバイスを紛失して、取引切られたとか。だから、お客様もとにかくデバイスを紛失したという段階で、IT部門が社内リソースのアクセス履歴を調べますね。

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