2019年02月15日10時00分

超薄型カメラモジュールでスマホカメラは収納式が主流に!?

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • Pocket

飛び出すカメラは
変態スマホになるか主流になるか!?

 スマートフォンはいまやカメラの代わりとしても使われています。スマートフォンユーザーで、写真撮影をしない人はほとんどいないでしょう。しかし、ディスプレー上部のフロントカメラはせっかくの表示エリアを占有してしまいます。各社はポップアップ式カメラ、本体スライド式、両画面化などでフロントカメラをなくした「完全全画面ディスプレー」を実現しようと躍起になっています。

431
カメラが横からスライドするスマホが登場か

 また背面のカメラも、使わないときに指先でレンズ面に触れてしまうこともあります。レンズの数が増えれば増えるほど汚れる確率も高くなり、いざ写真を撮ろうとしたらぼやけた写真になってしまった、なんて経験をした人も多いでしょう。

 ドイツのフラウンホーファー研究機構は、そんなスマートフォンのカメラ問題を解決するカメラモジュールを開発しています。CES 2019で同財団が展示していたのは本体の横から飛び出す収納式のカメラモジュールです。

431
ドイツのフラウンホーファー研究機構

 このモジュールは厚さ3.5ミリと薄く、スマートフォンの本体にすっぽりと収まります。このモジュールには4つのカメラセンサーがあり、集めた画像はミラーを使って合成して取り込まれます。これにより薄型化に成功しているのです。なお、画質は2000万画素相当。レンズの向きは表側、裏側どちらでもOK。小型化をうまく進めれば前後両方のカメラを搭載することもできるそうです。

431
モジュール全体が薄いためポップアップ式カメラが実現できる

スマホのデザインがガラっと変わる!?

 スマートフォン本体から指先でプッシュするだけでカメラモジュールが出てくるようになれば、カメラがまったく見えないスマートフォンを開発できるでしょう。つまり、今までにないデザインのスマートフォンを登場する可能があるのです。

 また、本体の側面にカメラを取り付けることができれば、普通の手帳型ケースを取り付けられるというメリットもあります。たとえば、OPPOのFIND Xは本体上部が上下するギミックでカメラを隠していますが、本体ケースは上部が開口した特殊なデザインのものになってしまいます。上部側から落として床にぶつけてしまったときなど、カメラ部分が破損してしまうかもしれません。

 もちろん、このモジュールを普通のカメラ同様本体に埋め込むことも可能です。しかしカメラが幅を取ってしまうため、最近のスマートフォンのデザインにはやや向かないかもしれません。

431
スマートフォン本体への埋め込みは幅をとってしまう

 フラウンホーファー研究機構はさまざまなIT技術を開発しており、このカメラモジュールもどこかの企業がこの技術のライセンスを受けたうえで製品化し、スマートフォンに搭載することになります。毎月のように新しいアイデアを搭載した製品を開発している中国メーカーの中から、この技術を取り入れるところが出てくるかもしれません。

 飛び出すカメラモジュールを生産している日本電産はモジュールの量産化を決めており、2019年は「使うときだけフロントカメラが飛び出る」スマートフォンが各社から登場しそうです。元祖飛び出すカメラを製品化したVivoも2月中に後継モデルを発表予定です。ディスプレーのノッチ廃止の動きと同調するように、ポップアップ式カメラの搭載は2019年のトレンドになるかもしれません。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

→ASCII倶楽部の詳細はこちらから!

関連記事

あわせて読みたい

最新のニュース

アスキーストア人気ランキング

アクセスランキング

Like Ranking