2019年02月14日11時00分

ASUS本国の“中の人”に聞く! GeForce RTX搭載グラフィックボード詳細解説

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VBIOS切り替えスイッチ搭載は「ヨーロッパからのフィードバック」

ASUS ROG
RTXシリーズの上位モデルには、ビデオBIOSのP ModeとQ Modeを切り替える物理スイッチが搭載されている

――新しい機能として、この世代のROG STRIX製品にはビデオBIOSのP Mode(Performance Mode)とQ Mode(Quiet Mode)を切り替える物理スイッチが搭載されましたね。このモードについて、解説をお願いします。どのようなシーンで切り替えを想定していますか?

David 静音性を高めるQ Modeについては、特にヨーロッパ圏のユーザーからの要望が大きかったので実装しました。実は、日本や台湾などアジア各国では空調設備によるノイズが大きく、PCの騒音は問題にされにくいのです。一方で、ヨーロッパには気候によりエアコンなどの設備をほとんど利用していない国もあり、そうした場所ではPCの静音性に対する要求レベルが一段上がります。本当に静かな空間でPCを利用している場合、ファンが少しうるさかっただけでも「ダメ」という人がいるようです。

――初めて聞きました。言われてみると、静音性に特化したPCパーツメーカーはヨーロッパ企業が多いですね。それこそ、Be Quiet!(ドイツ)とか、Noctua(オーストリアと台湾企業の合弁会社)とか。

David リージョンによって、性能が重視されるか静音性が重視されるかはかなり変わってきますね。もちろん、それぞれのユーザーにもよるとは思うんですが。

――また、LEDの同期機能「Aura Sync」にも対応しています。対応パーツは増えており、ソフトウェアも幾度かの更新を経て、発表当初よりもかなり使いやすくなった印象です。ユーザーからの評判はいかがですか?

David 非常によくなっていると思いますし、評判も良好です。マザーボードを起点にして、パーツから各種デバイスまでのライティングをとても簡単にコントロールできるのですが、RGBライティングを制御する最大の利点はPCのチープさがなくなることです。ユーザーは見栄えが良く、ユニークで、「これこそがハイエンドPCだ!」と言えるようなPCを求めています。その点において、Aura Syncは非常にいいフィードバックを貰えていますね。

――ハイエンドモデルにはカードの裏面にLEDを消灯する物理スイッチが搭載されていますが、これは先ほどおっしゃっていた「No RGB!」派の人向けということでしょうか?

David そうです(笑)。性能は高いものがいい、でも「No RGB!」という人は、ボタンを押すだけで「No more RGB」です(笑)。それとは別に、ハイエンドゲーマーの中には、余計なソフトウェアは何一つインストールしたくないという人もいます。そういうユーザーにもLEDのオン/オフをしてもらうために、このスイッチを付けています。

――Aura Syncもそうなのですが、マザーボードやCPUクーラーなど、複数の同ブランドパーツを購入することで、デザイン的に統一感のあるPCを組み上げられるのが御社製品の大きなメリットだと思います。近年は必ずしも性能にこだわるだけでなく、LANパーティーに持ち込むような見栄えのいいPC、ユニークなMOD PCを組むのがひとつのトレンドになっていますが、ASUSはその点を特に強く意識しているメーカーだと感じています。実際のところ、御社内でもそのようなところに注力しようという意見は強いのでしょうか?

ASUS ROG

David ゲーミングPCビジネスの中には、LANパーティーのような社会的活動とPCゲーマーを結びつけ、コミュニティーに貢献する役割が含まれると我々は考えています。実際、ゲーマーの皆さんはとてもシャイです(笑)。しかし、ユニークなPCを組み上げることは、いわゆる“コスプレ”と同じようなものではないでしょうか。たとえ人とコミュニケーションを取るのが得意ではなくとも、そうしたイベントやSNSでとてもクールなPCを用意しておけば、それはひとつのアピールであり、話題のきっかけになります。

――とても面白い例えです。日本にも“C4 LAN”という国内最大規模のLANパーティーがあるのですが、ROGブランドをコンセプトにしたMOD PCを持ち込んだユーザーさんの周りに人が集まっている光景を見たことがあります。まさにそのような交流を想定している、ということですね。

David 自分自身を表現するひとつの道として、PCのカスタマイズをしてみるというのは非常にいいことだと思います。

――もうひとつ、専用ソフトウェア「GPU Tweak II」についても聞かせてください。簡単にOCやファンコントロールができる便利なツールで、登場からかなりの時間が経っていることもあり、安定感はあります。ただし、どう活用していいか分からない、というユーザーもいると思います。おすすめの使用方法などはありますか?

David GPU Tweakを開発した際に想定していたのは3つのパターンです。一つはソフトウェアによるカスタマイズを行わない場合で、そうしたユーザーは、GPUモニタリングに使用するといいでしょう。PCを立ち上げたら「よし、ちゃんと冷えてるね!」と確認する(笑)。基本的にはオーバークロック用のツールですが、OCしなくても利用はできるということです。2つめはカジュアルなカスタマイズをしたいというパターンで、この場合は性能重視や静音重視といったプロファイルを適用するのが簡単です。3つめは完全に任意のカスタマイズを行う人で、こういったコアユーザーの方々は、思い思いのセッティングを楽しんでいただければと思います。

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