2019年02月05日18時00分

クラフトジンの先駆け「シップスミス」魅力を聞いてきた

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ジンの人気が高まってきている

 数年前から「ジン」が流行っているという。ジンを知らない人は少ないだろう。居酒屋で手軽に飲めるジントニックはもちろん、バーでおなじみの「マティーニ」や「ギムレット」など多くのカクテルのレシピに含まれているため、なじみ深いお酒ではある。

 ただ、そのまま飲むよりは、割って楽しむことが多いお酒のため、家庭での飲用機会という視点から見ると、日本人にとってはあまり身近ではなかったかもしれない。ところが、ハイボールを引き金としたウィスキーブームが始まった頃から、徐々にジンが単体で飲まれる機会が増えてきているという。

 日本国内では2015年頃から市場規模が拡大を見せ始めたが、それをけん引しているのが「プレミアムジン」というカテゴリだ。プレミアムジンの定義には諸説あるが、はっきりした基準というものはなく、おおむね高価格帯(700mlあたり22.5ドル、日本円でおよそ2470円)のジンを指すことが多い。その中でも2008年にイギリスで200年ぶりにジンの蒸留免許を取得し、各種アワードも受賞するなど年々世界的に評価を上げている「シップスミス」を紹介したい。

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シップスミス「ロンドン ドライジン」(700ml、4536円)とシップスミス「V.J.O.P」(700ml、5114円)。サントリースピリッツが1月8日から発売中

世界に拡がる新しい「クラフトジン」

 そもそもジンとはどういったお酒なのか、あらためて紹介しよう。分類としては蒸留酒で、世界の4大スピリッツ(ジン、ウォッカ、テキーラ、ラム)に数えられ、アルコール度数は40度から、高いものだと60度近くになるものもある。

 大麦、ライ麦、ジャガイモなどを原料とするが、ハーブや果物の皮、スパイス、草根木皮などのボタニカルで風味付けされる。「ジュニパーベリー」という果実を乾燥させたスパイスを使用することだけが決まっているが、他はどんな素材を使用してもよい。そのため、様々なジンが製造されており、昨今では少量生産で製造に手間をかけた「クラフトジン」と呼ばれる個性的なジンが多数登場している。

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ジンの香りを決めるジュニパーベリー

 シップスミスは、幼馴染であったSam Galsworthy(以下サム)氏と、Fairfax Hall(以下フェアファックス)氏が、ジンの第一人者であるJared Brown(以下ジャレット)氏と出会ったことで誕生するに至ったクラフトジンだ。世界的にも、クラフトジンの先駆け的なブランドであると認知されている。

 このシップスミスをサントリーが2019年1月から新たに取り扱いを開始するにあたり、創業者の3人が来日してセミナーを開催。この3人が一堂に揃ってセミナーを開催するのは世界初だという。

 セミナーでは、まず取り扱うサントリースピリッツ社の清水悟氏が、自社ラインアップをベースにジンの戦略を説明。手軽に楽しめる「アイスジン」のほか、「ビーフィーター」は食中酒として、日本で蒸留する自社のプレミアムジン「ROKU」はソーダ割にしてと、それぞれ飲用機会を提案してきた。今後も、ジンを引用する機会をさらに拡げる新たな提案をしていくとのこと。

 創業者の一人であるサム氏は、創業間もない頃、日本製のスクーターに乗って取引先に納品していたこともあり、「日本は重要な国だと考えている。シップスミスの蒸留所にもっとも訪れてくれる外国人は日本人。とても愛着がある」と語る。また、サントリーの山崎蒸留所に訪れた際には「我々と同じ哲学を持っている」と感じており、日本市場への本格参入をとても喜んでいる様子だった。世界のプレミアムジン市場を超える成長率を見せる日本のプレミアムジン市場に向けて、今後の販売計画として年間1000ケースを目指すという。

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Sam Galsworthy(サム)氏

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