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北斗とリコーが、ウェブサイト「MEAW Homepage」を通じて公開

認知症の早期発見へ 脳機能ビッグデータと解析支援ツールを無償公開

2019年01月25日 15時20分更新

 北斗とリコーは1月18日、共同研究プロジェクトの成果として、脳磁計測システムで計測したデータを「脳機能ビッグデータ」として取りまとめ、まとめたものを解析するための「解析支援ツール」を開発したと発表。

 両社は1月から、認知症をはじめとした脳機能の変化を伴う疾患の早期発見・スクリーニングの技術開発を目指し、脳磁計測システムを利用した共同研究をしている。今回公開される脳機能ビッグデータは、リコーの脳磁計測システムを活用して日本人102人から計測した、日本初の脳磁計測システムの標準データとなる。

 同データは、脳磁計測システムで記録されたデータに数学的処理をかけた「脳機能画像データ」であり、医療関係者・学術研究者にとって活用しやすい形式だという。また、認知症のみならず、脳の神経生理学的信号の変化を伴う機能性脳疾患一般の予防医療・早期発見への応用のための土台となるとしている。

 将来は、脳の構造的・解剖学的評価をする既存の「脳ドック」システムとは一線を画し、脳の機能的な評価ができる「脳機能ドック」システムの構築へつながると期待されているという。

 北斗は、ウェブサイト「MEAW Homepage」を通じて解析支援ツール「MEEG Automated Workflow System」(通称、MEAW SYSTEM)を公開。MEAW SYSTEMを利用することで、リコー製・横河電機製脳磁計測システム利用者が独自のデータを解析し、「標準データ」と統計的に比較することが可能になる。

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