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12月に始まった4KBS放送を視聴・録画できるテレビパソコンなのだ~

富士通FMV ESPRIMO FH-X 実機レビュー = 新4KBS放送にハマるテレパソなのだっ!!

2018年12月13日 15時00分更新


 富士通(FCCL)は11月6日に新モデルとして2つの世界初PCを発表した.ひとつは世界初の700グラム切りモバイルノート「UH-X(テン)」で、もうひとつがここで紹介する初の4K放送チューナー内蔵PC「FH-X(テン)」である.今回は12月1日の4K放送開始とともにFH-Xを試用してみた.

4K液晶いいですよね
4K放送も予想以上です

 FH-Xは富士通の一体型PCの最上位モデルで、新デザインのボディに4K液晶と4Kチューナーを内蔵しているのが最大のポイントである.現状では視聴しかできないが、受信アプリ「DigitalTVbox」のバージョンアップによって録画も可能となる(時期は未定).

 編集部では12月1日を迎えるにあたり、60型の4K対応テレビ、4Kレコーダーなどを借りまくって、録りまくって、観まくっている.もちろんすでに4Kブルーレイ(UHDBD)やオンラインコンテンツで4K映像は見てはいるのだが、映画やドラマ、イメージビデオが多かった.

 4Kの映画は、汗から毛穴までマルミエで、臨場感もはんぱないことはわかっていたが、4K放送でさらにいろいろなことがわかった.

マザーボードやHDDは液晶の裏側にあり、下部はスピーカーユニットなのだ~

 たとえば、オーケストラのコンサートを収録した番組では、自分の演奏がない時間帯の楽団員のしぐさが面白い.背後に観客席があれば、お客さん一人一人の表情まで観察できる.臨場感を超えた、新しい楽しみである.スポーツ中継も4Kだと、没入感とともに、細かいところを観る楽しみが増えるのだ.

DigitalTVboxによる4K放送の受信(右上=画面はダミー)、設定画面(右下)と番組表(左)はこのようにマルチでも表示できます.もちろんフルにすれば番組表も放送も全画面で使えます.

 ハイレゾ音源のときと同じように、アナログソースからの再デジタル化も興味深い.たとえば、「ウルトラQ」のマスターフィルム(35ミリ)を、最新の4Kスキャナーを使ってデジタイズしなおして整えた「リマスター版」がすごい.もちろんキズやゴミがまったくなくなっているうえ、HDRでモノクロフィルムの潜在力をめいっぱい引き出している.専門家によると、35ミリフィルムは6Kにも耐えうる情報量を持つという.

 実際にNHKが毎週放送している4Kリマスター版ウルトラQをみると、50年(!)前のテレビ作品とは思えないクオリティと、作りの良さがココロに染みる.怪獣や特撮のアラは見えてしまったりするのだが、そこはご愛嬌で、画質がいいと、ナツカシイというのではなく、今のドラマとしてきちんと観ることができるのだ.  NHKは8K放送用に、キューブリックの「2001年」をリマスターした.これは8Kテレビがないと見られないが、70ミリフィルムで撮影されていれば8Kでリマスターできるのだ.

FH-Xの光学ドライブはもちろん4Kブルーレイ対応でございます

 とにかく4K放送は必見である.編集部で体験した部員の中には、即、自宅用に4Kチューナー内蔵テレビを購入したモノもいるので、おおげさではない.

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