2018年10月29日06時30分

生まれつきだけでない 時間・環境依存的情報を取り込む独自の遺伝子解析技術を持つ「Rhelixa」

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薬や検査の標的因子探索に向けた
エピゲノム情報のクラウド解析プラットフォームを提供

 人体の全染色体を構成する約30億塩基対のデオキシリボ核酸 DNAである「ヒトゲノム」。ヒトゲノム情報を読み解くことで、個人における体質の違いや、病気の発症リスクを予測できるようになる。かつてヒトゲノム情報の決定にかかる費用は、2003年に初めて実現した段階ではおよそ27億ドルの費用がかかっていた。そこから現在に至るまで、革新的な技術発展により大幅なコストダウンが続き、わずか100ドルで全ゲノム決定が可能なテクノロジーが実現している。

 ヒトゲノム決定技術の発展は、ゲノム情報の基礎・臨床研究での活用だけでなく、一般のヘルスケアや医療のサービスへの応用を可能とした。

 生まれてから変化しない遺伝的な情報を「ゲノム情報」と呼ぶことに対して、時間・環境依存的に変化する分子相互作用の情報を「エピゲノム情報」という。エピゲノムを読み解くことは、病気の発症メカニズムを明らかにして、細胞状態をコントロールできるようになる未来を実現させる。

 そのようなエピゲノム解析技術を活用し、ヘルスケアや医療分野における検査・研究開発を手がける企業がRhelixa(レリクサ)だ。

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Rhelixa(レリクサ)

 これまでの遺伝情報を活用したサービスは、ゲノム情報に基づく生まれつきの遺伝的な体質や病気のリスクに対するソリューション提供に限られたものだった。同社のエピゲノムを活用したサービスは、時間・環境依存的な情報を取り込むことで、より現在の状態に即したソリューションの開発を可能にする。

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 Rhelixaは現在、薬や検査の標的因子探索に向けたエピゲノム情報のクラウド解析プラットフォームを提供している。

 エピゲノムの変化に関わる要因は、膨大かつ多様であり、特定の細胞状態を規定する因子を絞り込むには大規模な解析が必要となっている。同社は、独自の情報圧縮技術、機械学習技術を使うことで、効率的に病気のリスクマーカーや薬剤のターゲットを絞り込むという。

 現時点で、日本人の全ゲノムレベルのDNAメチル化データベースを構築。DNAメチル化データは、アンチエイジングや予防医療、さまざまな病気の診断に活用できるという。

 代表取締役社長の仲木 竜氏は、「ゲノムやエピゲノム情報にはまだまだ未知の部分が多く存在します。それらを明らかにしていくには、個々のデータだけでなく、検査画像や診断情報などを組み合わせた統合的な解析が必要となります。そのためのITテクノロジーはまだまだ発展途上であり、今後、遺伝情報解析とITテクノロジーのさらなる連携が必要になってきます」と述べる。

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