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GeForce GTX 1080超えの3D描画性能

最安7万円台から手に入るTuring三兄弟の末弟「GeForce RTX 2070」のコスパやいかに?

2018年10月18日 22時00分更新

ASUS「ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMING」。10月19日発売予定。予想実売価格は税込みで10万3000円前後。

 2018年10月16日22時、NVIDIAのTuring世代GPU「GeForce RTX 2070」搭載グラフィックスボードの販売とレビューが解禁された。8月のスペシャルイベントではRTX 2080 Ti/2080と同時に発表されたGPUだが、RTX 2070のみ10月発売となっていた。

 そしてようやく発売を迎えたRTX 2070だが、国内での販売価格は安いものは税込みで7万円台前半、高性能クーラーを搭載したものは税込みで10万円台まで幅がある。GTX 1080 Tiの実売価格下落に伴い、RTX 2070とGTX 1080 Tiが真っ向から対決する形となった。

 今回はRTX 2080 Ti/2080の時のようにFounders Edition(以下、FE)ではなく、いわゆる“サードパーティー”製のオーバークロック(以下、OC)済みのボードを利用したレビューとなる。発売済みのRTX 2080 Ti以上に生産量が確保できず、FEの用意が難しいようだ。今回は幸運にも人気の出そうなASUS製「ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMING」を試用できる機会に恵まれた。簡単ではあるがパフォーマンスをチェックしてみたい。

シングル運用専用のGeForce RTX 2070

 まずは改めてGeForce RTX 20シリーズのスペックを横並びでチェックしたい。ミドルハイクラスながらRTX 2070でもRTコアやTensorコアといったTuringの核心要素は残っているし、メモリーもGDDR6が継承されている。

 しかし、RTX 2080 Ti/2080にあるNVLinkのインターフェースが削除されているのでSLIには対応しない。

GeForce RTX 2070のスペック比較。

「ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMING」の情報を「GPU-Z」で拾ってみた。ベースクロックは定格だがブーストクロックは1815MHzと、FEよりもさらに高クロック動作になっている。

GPUのPower Limitをチェックしたところ、デフォルトで215W、最大で269Wまで引き上げられるようだ。これは「Afterburner」などだと125%まで引き上げられることを意味する。

テスト用にお借りしたボードの全体像。長さ307mmの巨大クーラーを搭載している。

映像出力はDisplayPort1.4a×2+HDMI2.0b×2、さらにVirtualLink対応のUSB Type-C×1という構成。ただし、同時に4系統までしか使えない。

ファクトリーOCモデルなので補助電源は安定性重視の8ピン+6ピン構成となる。

NVLink非搭載なので、上位GPUならブリッジコネクターがあるべき場所には何もない。しかし、ボードのイルミネーション機能をオン/オフできるスイッチと、動作モードを性能重視/静音重視に切り替えるスイッチを備える。なお、今回の検証は性能重視で実施している。

 RTX 20シリーズの特徴や強みについては、すでに当サイトにも多数の解説記事を掲載しているので割愛させていただくとして、今回は次ページからの性能検証をメインに御覧いただきたい。

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