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OPPOが日本市場に本気を示した「R15 Pro」の使い勝手

2018年09月29日 12時00分更新

 今回レビューするのは、OPPO製のSIMフリースマートフォン「R15 Pro」だ。OPPOはここ数年、アジアを中心に人気を集めている中国のメーカー。日本市場には、今年(2018年)2月に「R11s」というモデルで参入した。R11sは、2000万画素+1600万画素のデュアルカメラと、2000万画素のフロントカメラを搭載し、その性能が高さに注目が集まった。8月に第2弾として発表されたのが、R11sの後継ともいえるミドルハイモデル「R15 Pro」と、スペックを抑えたコスパを重視した「R15 Neo」だ。

 R15 Proは9月28日発売予定で、市場想定価格は6万9880円(税別)。発売に先駆けて1週間ほど使ってみたので、率直な感想を述べさせていただたい。

トレンドのノッチディスプレイを搭載
背面パネルの質感も◎

 R15 Proは、6.28型の有機ディスプレーを搭載している。縦長でノッチがある、昨今のトレンドを取り入れたディスプレーで、OPPOは「スーパーフルスクリーン」と呼んでいる。左右のベゼルが細く、本体の横幅は75.2mmに抑えられている。重さは約180gと、そこそこの重量はあるのだが、手にすると重さは感じず、スマホとして標準的なサイズ感という印象だ。

6.28型の有機ELディスプレーの解像度は1080×2280ドット

サイズは75.2×156.5×8.0mm。大きいという感覚はなく、むしろ大画面のわりにはスリムという印象だ

 カラバリはレッドとパープルの2色で、筆者はパープルを借りて使っているのだが、紫というよりも紺に近く、ボディーの下に向かって色が浅くなるグラデーションカラーを採用している。ガラスを用いたリッチな質感で、この色や光沢に惹かれて、欲しくなる人もいそうだ。ちなみに、レッドもグラデーションカラーで、強めの光沢に仕上がっている。

グラデーションカラーを採用した背面パネルは、光の当たり方によって色の見え方が変わる

これはプレス用の画像だが、レッドも男女問わず好まれそうだ

 本体の右側に電源ボタン、左側に音量ボタンを配置。背面に指紋センサーを搭載するほか、顔認証にも対応している。底面のUSBポートはType-Cではなく、いまでは古く感じられるmicroUSB。されど、OPPO独自の「VOOC」という急速充電に対応していることがアドバンテージだ。

電源ボタンは本体の右側に搭載

nanoSIMを2枚挿せて、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応。1枚はmicroSDとの排他利用となる

音量ボタンは本体の左側に搭載

底部にはmicroUSBポートとイヤホンジャック

内蔵バッテリーは3430mAh。同梱の充電器を使うと急速充電が可能。速度を比較したわけではないが、急速充電非対応の充電器に比べて、充電時間が半分くらいになる印象だった

背面には指紋センサーとFeliCaマーク。おサイフケータイが使えることも大きな特徴だ

AI対応のデュアルカメラは画質も及第点

 アウトカメラは、1600万画素+2000万画素。前モデルのR11sと同じく、2つのカメラによって背景をぼかした写真が撮れて、暗い場所での撮影にも強いことをセールスポイントとしている。さらに、カメラが自動で被写体やシーンを認識して、最適な設定が行なわれる「A.I.インテリジェントカメラ」にも対応した。

2つのカメラは、深度を計測して背景をぼかせるほか、明るい場所と暗い場所での使い分けられる仕様になっているようだ

「A.I.インテリジェントカメラ」によって設定されるモードは、画面右上にアイコンで表示される

 撮影画質は、明るく、ほどよく鮮やかな色で撮れる印象だ。“ほどよく”と言うのは、同じくAIによるシーン認識を採用するファーウェイのスマホでは、空が実際に見える以上に青く、木々が実際に見える以上に緑が濃く写ったりするのだが、OPPOは、そこまでではないという印象。個人的な印象ではあるが、“iPhoneやXperiaよりは記憶色が濃く出るが、ファーウェイよりは控えめ”という印象だ。

※作例はすべて原寸大で掲載しています。データ通信量にご注意ください。

晴れの日に東京駅を撮影した作例

料理を撮影した作例

夜景を撮った作例。「写真」(オート)に設定して、手持ちで撮った

 インカメラは2000万画素。被写体の顔の296ポイントを認識し、その人に適したビューティー効果が提案される「A.I.ビューティー」に対応していることがセールスポイント。A.I.ビューティーは肌荒れや皺なども補正してくれるので、老若男女を問わず、ありがたいと思う人は多いだろう。シングルレンズだが、背景をぼかすこともできる。

筆者の自撮りで恐縮だが、こちらがインカメラで「写真」(オート)で撮影した作例

A.I.ビューティーをオンにして、さらに背景をぼかして撮影した作例

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