2018年09月19日08時00分

iOS 12で特に気に入るはずの7大新機能

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20180909iOS

 9月18日から、iPhone、iPad用OSの新バージョン「iOS 12」の提供が開始されました。対象は2013年9月に発売された「iPhone 5s」以降の端末。機能強化だけでなくパフォーマンス向上も図られており、多くのユーザーがその恩恵を享受できます。進化点、変更点は多岐に渡りますが、今回はiOS 12で個人的に特に気に入った新機能を7つご紹介していきます。

旧機種ほど効果が大きいパフォーマンスの向上

 すべてのユーザーが等しく受けられるメリットが、パフォーマンスの向上。iOS 12は、高負荷時のアプリの起動が最大2倍、スワイプによるカメラの起動が最大70%、キーボードの表示が最大50%。共有シートの表示が最大2倍速くなっているとうたわれています。

 筆者は「iPhone X」を使っているので、正直なところアップルが発表しているとおり速度が向上しているかは体感できなかったですが、古い端末であるほど処理速度改善の恩恵は大きいはず。一般的にはOSに機能を追加すると動作速度が遅くなりがちですが、古い端末をより長く愛用できるように体感速度を向上させたことは、iOS 12で最も高く評価できるポイントです。

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ロック画面を左にスワイプするとカメラが起動しますが、その所要時間はiPhone Xで1秒未満。急なシャッターチャンスも逃しません

動く似顔絵を作れる「ミー文字」

 2017年発売のiPhone Xの目玉機能が、顔認証システム「Face ID」を活用した「アニ文字」。iOS 12では、ユーザーが自由に動く似顔絵を作れる「ミー文字」が新たに搭載されました。作成した3Dアニメキャラクターは、アニ文字同様にユーザーの表情通りに動きます。また、新たにウインクや舌を出すなどの表情にも対応しました。造形的にも、動き的にもシンクロ率がさらに高まったわけです。

 キャラクター作成は、パーツごとに候補を選ぶだけなのでそれほど難しくはないです。でも、イチから作るのはちょっとめんどうですね。Face ID対応機種なら3Dスキャニングが可能なのですから、3Dアニメキャラクターの作成をある程度自動化して、微調整だけで完成するように進化してほしいところです。

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カスタマイズ項目は、肌、ヘアスタイル、顔の形、目、眉毛、鼻と唇、耳、顔ひげ、眼鏡類、帽子類と多岐に渡っており、自分にそっくりな3Dアニメキャラクターを生み出せます
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アニ文字にもコアラ、トラ、ゴースト、ティラノサウルスの新キャラクターが追加されました。またウインクや舌を出す表情を認識可能となり、最大30秒の録画に対応します

メッセージやFaceTimeを盛り上げる
「カメラエフェクト」

 メッセージやFaceTimeで利用できる新機能が「カメラエフェクト」。写真やビデオの撮影時に、ミー文字、アニ文字、フィルタ、テキスト、図形などを追加可能です。撮影した写真やビデオは端末に保存したり、共有シートからシェアできるので、LINEやFacebookなどほかのアプリケーションでも利用できます。

 家族や友人、恋人の顔を隠したり、テロップで説明を追加したり、図形で雰囲気を盛り上げたりと簡易的な編集に重宝する機能です。

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アニ文字、ミー文字を適用すれば顔を伏せた写真や動画を手軽に撮影できます

複数の処理を音声で一括実行できる
「Siriショートカット」

 個人的にiOS 12でイチオシの機能が「Siriショートカット」です。複数のアプリの処理を組み合わせたショートカットを作成し、それに音声フレーズを設定することで、音声で素早く連続実行できる便利機能です。作成したショートカットはホーム画面に保存可能なので、声を出しづらい環境でもOK。設定にはやや手間がかかりますが、組み合わせ次第で応用範囲が広がる機能です。

 試しに「これから出社します」という音声フレーズに、メッセージ「これから出社します!」の送信、ミュージック「Los! Los! Los!」の再生、「秋葉原」への経路検索を割り当ててみました。「実行時に表示」をオフに設定しておけば、一連の動作が連続して実行されます。

いちどに最大32人と会話できる
「グループFaceTime」

 最大32人と会話可能な「グループFaceTime」に対応したこともiOS 12の大きなトピック。この機能は秋のアップデートで提供される予定で、iPhone、iPadだけでなく、Macはもちろんのこと、Apple WatchでもグループFaceTimeに参加できます。また、話しているユーザーのタイルが自動的に大きく表示されるなど、大勢でも会話しやすいインターフェースが採用されています。

 「グループFaceTime」は残念ながら現在のバージョン12.0では利用できず、先述のとおり2018年秋に提供開始予定。楽しみな機能ですが、アップル以外の端末で利用できないのが非常に残念。Windows、Android端末でも利用できるように対応アプリケーションの登場に期待しましょう。

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映像、音声はアップルのサーバーを経由して、ひとつのストリーミング動画として再生されます。端末への負荷は低く、一般的な動画アプリと同等の回線速度で利用できます

ARKit 2の実装、新ARアプリ「計測」の追加

 iOS 12にはARアプリケーション開発プラットフォーム「ARKit 2」が搭載されています。ARKit 2で、ユーザーにとって最もメリットがわかりやすいのが複数ユーザーのサポート。これにより、同じ空間で複数のユーザーがひとつのゲームをプレイすることが可能になりました。この共有体験機能は、新型iPhoneの発表会で「Galaga AR」というARシューティングゲームのデモンストレーションで披露されています。

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多人数でのプレイが可能なARシューティングゲーム「Galaga AR」。発売時期、価格などは現時点では未定です

 ARKit 2を利用した実用アプリケーションもiOS 12で用意されました。それは「便利ツール」フォルダーに追加された「計測」アプリ。カメラを向けてポイントとポイントをつないでいくだけで、手軽に部屋や家具などの寸法を計測できます。

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試しに4辺と対角線を計測してみましたが、カメラを動かしている間に微妙なずれが発生してしまいました。cm単位で厳密に計測する際には、念のため通常のメジャーも併用したほうがよさそうです

端末の利用時間を可視化、管理する
「スクリーンタイム」

 スマホ依存が問題視されている昨今、デバイスの利用時間を可視化し、管理するために用意された新機能が「スクリーンタイム」。この機能ではiPhoneの用途別の利用状況、アプリごとの利用時間だけでなく、端末を持ち上げた回数、通知を受けた回数までグラフ化して細かく振り返ることが可能です。

 また、iPhoneの画面を見ない「休止時間」、アプリケーションのカテゴリーごとの使用時間を制限する「App使用時間の制限」なども設定できます。なかなか自分の端末に利用制限をかける気にはなれませんが、利用状況を定期的に振り返るだけでも、スマホ依存に歯止めをかけるのに役立ちそうです。

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スクリーンタイムでは、用途、アプリケーションごとに利用状況が可視化されます。仕事をどれだけさぼっているのか一目瞭然です
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アプリケーションの利用時間はカテゴリー別に設定可能。SNSアプリとゲームは1時間まで、教育アプリは6時間までOKなどのように、カテゴリー別に柔軟に設定できます

 iOS 12は5年前に発売された機種にも提供されています。iOS端末はAndroidに比べると高価なことは間違いないですが、末永く無料のOSアップデートが提供されることを考えると、トータルの出費は帳尻が合いそうです。

 今のところ、筆者の環境で大きな不具合は発生していません。しかし、OSアップデート直後はサードパーティー製アプリで相性問題が発生することは避けられません。予備端末がないのなら、数日様子を見てからiOS 12にアップデートすることをオススメします。


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