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スマホやWi-Fi端末の利用だけでは働き方改革は不十分

モバイルワークする際にLTE搭載マシンが必須になる理由

2018年09月14日 09時00分更新

 働き方改革の一貫として、モバイルワーク(テレワーク)を導入する企業も多いことだろう。オフィス内では、デスクトップやノートパソコンで作業するのが普通だと思うが、外出先では荷物になるため、スマホやタブレットで作業する人も少なくないはず。中には、ノートパソコンの持ち出しを禁止する企業もある。

 しかし作業の程度にもよるが、モバイルでもノートパソコンで作業したほうが、はかどるのが事実だろう。今回はモバイルワークについて、ノートパソコンの重要性とLTE通信の活用方法について書く。

作業するならやはり大画面とキーボードが必須

 モバイルワークで一番重要なのはネットワークの有無である。自宅で作業するのであれば、Wi-Fi環境が整っている場合が多いと思うが、外出先ではWi-Fiを利用することはできず、あっても公衆Wi-Fiだったりすることが多く、セキュリティ的に不安だ。

 そうなると、LTE回線に頼らざるを得ない。LTE対応のポケットWi-Fiルーターなども存在するが、通信内蔵の便利さは言うまでもないところ。スマホやLTE通信付きのタブレットを利用するほうが、通信を意識せずそのまま使えるので快適に作業できるだろう。わざわざノートパソコンを持ち出して通信を確保してという手間をかけずに事足りると考えるのもうなずける。

 もちろん、メールチェックやSNSを使ったやりとり程度であれば、スマホやタブレットでも問題はないだろう。むしろそのほうがノートパソコンよりラクかもしれない。しかし、取引先へのメールを書いたり、最近流行りの「Slack」や「Microsoft Teams」といったコラボレーションツールの活用、オフィスアプリを使った文書の作成となると、スマホやタブレットでは逆に苦労するはずだ。

メールチェックとか資料を読むだけとか、キーボードが不要な作業のときはスマホでも十分ではある

 たとえば、Slackの画面をスマホとタブレット、ノートパソコンとで比較してみた。画面の解像度からすれば、どれもそれほど違いがないかもしれないが、情報量は圧倒的にノートパソコンに分がある。しかも文字入力をするために更に画面が狭くなってしまう。タブレットなら外付けキーボードを利用すれば問題ないかもしれないが、そこまでして使うのであればモバイルノートのような軽量でかつしっかりしたキーボードのほうが、断然快適に使える。当然、キーボードも一緒に持ち歩くのであればタブレットとしての意義が半減してしまうだろう。

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「Slack」で同じ画面をモバイルノート、タブレット、スマホで表示したもの

スマホとタブレットはキーボードを画面に表示してしまうと、画面の情報量は激減してしまう

タブレットにキーボードを装着して持ち運んだら、それはもう重量などの面でモバイルノートと変わらなくなる

 さらに、例えば資料を見ながらSlackやメールを書きたいといった場合も、スマホやタブレトットは不得手だ。タブレットなら画面分割機能もあるが、キーボードを画面に表示する時点で情報量が減ってしまい、使い勝手がいいとはあまり言えない。その点モバイルノートなら、フルHDの解像度があれば十分画面分割して表示することで作業をこなせる。

「Slack」上だけで作業が完結するわけではない。ほかのアプリも同時に利用することも多々あるので画面を並べて作業できるのがベスト

 SlackはWebブラウザーで利用していたときは、使いづらい面もあったが、いまはWindowsアプリ版があるので、スマホやタブレットのように常に通知がポップアップされるため、メンションやダイレクトメッセージがあっても見逃さずに済むようになった。複数のワークスペースを活用している場合も一元的に管理でき、スマホアプリよりは視認性も高いので、モバイルノートで作業するのがもっとも効率いいだろう。

アプリ版の「Slack」なら、ブラウザーを起動していなくてもメンションや投稿があるとポップアップされる。もちろん細かく通知設定は可能だ

 つまり、モバイルワークに必要なのは通信環境が整っていて、軽くて堅牢性もあり、快適なキーボードが備わったモバイルノートがベストと言える。

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