週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Galaxy Note9が発表! 6.4型の本体にBluetoothペンを内蔵

2018年08月10日 09時30分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

Galaxy Note9は専用スタイラスペン「Sペン」を内蔵する大画面モデル

 サムスン電子は8月9日(現地時間)、ニューヨークで新製品発表イベントを開催し「Galaxy Note9」を発表しました。専用のスタイラスペン「Sペン」を内蔵する大型ディスプレー搭載端末の最新モデルで、Galaxy Noteシリーズ初となる機能が数多く搭載されています。

Galaxy Note9が発表されたニューヨークのバークレイズ・センター

画面は大きくなったが本体の上下は短く

 Galaxy Note9のディスプレーサイズは6.4型で解像度は1440×2960ドット。Galaxy Note8の6.3型よりさらに大型化しています。本体サイズは76.4×161.9×8.8mmで、重量は201g。Galaxy Note8が74.8×162.5×8.6mm、191gでしたから、ディスプレーがサイズアップしたにも関わらず上下方向は短くなっています。ディスプレーは左右が曲面仕上げのエッジデザインで上下のベゼル幅を薄くした、Galaxy Sシリーズと同様のインフィニティーディスプレイを採用しています。

Galaxy Note9のフロント

 背面はカメラ周りのデザインを変え、デュアルレンズの右にLEDフラッシュ、心拍計を並べています。指紋認証センサーはカメラ周りの下に位置し、レンズ部分への誤タッチを防ぎます。

Galaxy Note9の背面

 本体上部にはSIMスロットを備えます。スロットはnanoSIM+microSDのハイブリッド仕様。microSDは最大512GBまで対応します。本体512GBに512GBのmicroSDを装着すると、合計で1TBのストレージを利用することが可能になります。

Galaxy Note9のトップ

 本体下部はUSB Type-C端子の左に3.5mmヘッドフォンジャック、右にスピーカーと内蔵スタイラスペン「Sペン」が収納されます。本体の厚みはGalaxy Note8より0.2mmほど増えていますが、ヘッドフォンジャックを引き続き搭載しているのはうれしい仕様です。

Galaxy Note9のボトム

 本体左側面はボリュームボタンとBixbyボタンが並びます。Galaxy Note8と同じですが、ボタンの位置はやや上に移動しています。そして右側面には電源ボタンが配置されます。

本体左側面

本体右側面

カメラはGalaxy S9+と同じ構成
デザインはダイヤモンドカットで握りやすく

 本体の細部を見てみましょう。まずはカメラ周り。カメラは1200万画素F1.5+F2.5のワイドと、1200万画素F2.4のテレの組み合わせ。Galaxy S9+とほぼ同じカメラ構成です。スーパースローモーション動画なども撮影できます。

 そして指紋認証センサーの位置は下部中央になったため左右どちらの指先からもタッチしやすくなりました。センサー周りの突起部分が適度に出ているため、上のレンズに触ってしまうことも少なくなるでしょう。

カメラ周りは指紋認証センサーの位置を改善

 本体フレームの側面部分はダイヤモンドカット構造となり、カットされた部分が光沢に、それ以外の部分はマットな仕上げで明暗のコントラストが映える仕上げとなっています。このカット形状によりGalaxy Note8より横幅が1.6mm増えながら、ホールド感はあまり変わらず握りやすさは増している印象を受けます。

ダイヤモンドカットを施したフレーム側面

SペンはBluetooth接続で
カメラのリモコンにもなる万能仕様

 そしてSペンはペンを押し込むと全体が出てくるポップアップ構造になっています。ペンのサイズはGalaxy Note8とほぼ変わらず、この大きさの中に小型バッテリーとBluetoothモジュールが内蔵されています。

 後述するリモートシャッターなど、Bluetoothを使う機能を利用する場合はSペンが充電されていることが必要ですが、40秒の充電で30分間利用できるとのこと。万が一電池が切れても本体にペンを差し込めば、すぐに充電されます。

充電式のSペン

Note8のSペン(下)とサイズはほとんど変わらない

 本体のカラーバリエーションはまず4色が用意されます。国ごとに一部のカラーのみが販売されるケースもあるほか、将来的には別の色の追加もあるかもしれません。このあたりはこれまで販売されたGalaxy Sシリーズ、Galaxy Noteシリーズと同様の展開になるでしょう。発表された4色は「ミッドナイトブラック」「メタリックカッパー」「オーシャンブルー」「ラベンダーパープル」です。

フロントから見た4色は違いがわからないが、デフォルトの壁紙の色合いが異なっている

左から「オーシャンブルー」「ラベンダーパープル」「ミッドナイトブラック」「メタリックカッパー」

 なお、Sペンはオーシャンブルーのみイエローとなり、ほかのモデルは本体と同じカラーのものが付属します。ちょっと面白い機能として、スクリーンオフの状態でメモを書ける「オフスクリーンメモ」は、文字の色がSペンと同じカラーになります(ミッドナイトブラックはホワイト)。

Sペンはオーシャンブルーだけがイエローとなる

スクリーンオフメモはペンと同じ色で書くことができる

 新しい機能をいくつか試してみました。最大の特徴となるSペンを使ったリモートコントロールは「Sペンリモコン」という機能で、設定画面からアプリのカスタマイズも可能です。ペンの側面のボタンをクリック、ダブルクリックでアプリの操作が可能です。デフォルトではカメラのシャッター、音楽再生、ギャラリーの写真送り、パワーポイントのページめくりなどがセットされています。

Sペンリモコンは機能をカスタマイズできる

ギャラリーを見ながらSペンのボタンをクリックすると次の写真へ、2回クリックで前の写真に戻る

20のシーンを自動判別してくれる
「シーンオプティマイザー」が便利

 カメラは新たに20のシーンの自動判別が可能な「シーンオプティマイザー」が加わりました。食事、夜景、ペットなど被写体に応じて最適な写真を撮影できます。

カメラはSペンのボタンクリックでシャッターが切れる。2回クリックで前後カメラが切り替わる

20の自動シーン判別が加わり最適な写真が撮影できる

 Galaxy Note9をTVの大画面に出力し、専用UIで操作できるDeX機能は、HDMIの出力ケーブルを接続するだけでも利用可能になりました。ただし、ハードに使う場合は本体の冷却機能を持ったDeX StationやDeX Padを利用したほうがベターとのこと。

HDMIアダプタでもDeX機能を利用できる

 Galaxy Note9はGalaxy S8からGalaxy S9への進化同様に「これがあるといいな」と思える機能が追加されただけではなく、ほかの製品にはないNoteシリーズのアイデンティティーでもあるSペンをリモートコントローラーとして使える機能も加わりました。カメラのリモコンはすでにいくつかの製品が出ているものの、Sペンはペアリングも不要でペンを抜くだけで確実に操作できるなど、カメラの使い方も大きく変えてくれそうです。より使いやすく、そして他のスマートフォンではできない機能を持った製品。それがGalaxy Note9なのです。


山根康宏さんのオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

→ASCII倶楽部の詳細はこちらから!

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう