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Mozilla Firefoxのメンバーらも参加

VR専用ブラウザー開発企業が1.2億円調達

2018年08月02日 13時40分更新

 VR専用のウェブブラウザーを手掛けるSupermediumは、シードラウンドで110万ドル(約1.2億円)の資金調達を行った。出資者には、起業家養成機関Y CombinatorやBoost VCなどが名を連ねている。

 Supermediumは、Oculus Rift・HTC VIVE対応の“フルVR ウェブブラウザー”だ。Firefoxで知られるMozillaに勤めていたメンバーが手がけており、Mozillaでは2015年に簡単なコードでVR対応サイトを作れる「A-Frame」も制作している。

 従来のVR向けウェブブラウザーでは、主に2DのブラウジングをVR内で行うことが中心だったが、SupermediumではサイトそのものをVRコンテンツとして、次々と色々な世界(サイト内VRコンテンツ)を移動しながらブラウジングすることができる。ゲームや音楽、3Dモデルといった、コンテンツストアでアプリとして扱うほどではない”軽めの”VRコンテンツに対応しているのも特徴だ。SupermediumはVRコンテンツ制作ツールSupercraftもリリースしており、手軽にVRウェブページを作り、URLだけでシェアすることが可能なシステムを作成している。

 現在対応するVRヘッドセットはOculus Rift・HTC VIVEのみで、Steam、Oculus Storeで無料配信を行っている。そのため、ユーザーがこれらのヘッドセット所有者に限られるという課題もあるという。同社によると、直近ではサービスの質を重視してPC向けヘッドセットに注力するとのこと。しかし近い将来ではモバイルデバイスや、Oculusの次世代一体型ヘッドセット「Santa Cruz」などへの対応も検討しているようだ。

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