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「あらゆる人にVRで活躍の場を」ドワンゴらがVR事業の新会社設立

2018年07月29日 13時00分更新

 ドワンゴとインフィニットループは7月27日、合弁会社 「株式会社バーチャルキャスト」を設立した。両社及びドワンゴを傘下に収めるカドカワグループの強みを活かし、“VR総合プラットフォーム”を創出する。

27日に行われた記者発表会。実際にバーチャルキャストを使用し、設立メンバーがVR内から発表を行なった

バーチャルキャストを共同開発

 昨今のバーチャルYouTuber(VTuber)の急速な盛り上がりを受け、ドワンゴとインフィニットループは「バーチャルキャスト(VRライブ・コミュニケーションツール)」を共同開発。2018年4月から提供を開始している。

「バーチャルキャスト」は、VRヘッドセットであるHTCの「VIVE」を用いて、手軽にバーチャルキャラクターになりきって配信を行ない、視聴者とコミュニケーションをしたり、他のユーザーに会いに行ったりできるシステム。

 VRヘッドセットを持っていない場合は、PCやスマートフォンからコメントでVR空間に参加可能だ。配信者はVR内でオブジェクト化した視聴者のコメントを持つこともできる。

あらゆるユーザーがVR空間で活躍できる場を

 今回両社は、今後のVR市場の世界的な成長を見据え、さらなる事業拡大を図るべく新会社を設立した。バーチャルキャスト社では、インフィニットループが持つ「開発力・マーケティング力」と、ドワンゴが持つ「エンタテインメント事業の総合力・UGC プラットフォームやその運営ノウハウ」、そしてドワンゴを傘下に収めるカドカワグループ全体が持つ「IP・調達力」を結集する。

 それぞれの強みを最大限に活かすことで、プロダクトを集結させた“VR総合プラットフォーム”を創出。あらゆるユーザー、クリエイターが自由にVR空間で活躍できる場を提供する。また、日本国内のみならずグローバル展開も図っていく予定だ。

“VR総合プラットフォーム”とは

 株式会社バーチャルキャストが提供する“VR 総合プラットフォーム”として、3Dモデル投稿プラットフォーム「ニコニ立体」、VR向け3Dアバターファイル形式の「VRM」、そして「バーチャルキャスト」があります。これらVRの先進的なプロダクトを集結させ、「3Dモデルの作成」→「3Dモデルの投稿・集積」→「VR空間での利用」→「生放送・動画放送」 (つくって・あつめて・あそべて・配信できる)といった、バーチャルYouTuberに必要な要素をワンストップでユーザーに提供していく予定だ。

左からドワンゴの栗田氏、CVO山口氏、代表取締役社長松井氏、COO石井氏、CTO岩城氏。山口氏はバーチャルキャラクター「みゅみゅ氏」として登場、“バーチャルキャスト”の門出にふさわしいひとコマとなった

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