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119番通報をしながら周囲にSOSを発信できるアプリ「Coaido119」と連携

VTOL型UAS「Swift020」デモフライトにて、次世代救命アプリと連携した実動訓練を実施

2018年07月18日 16時40分更新

 Coaidoは7月13日、スウィフト・エックスアイが主催し、神戸市がサポートするVTOL(垂直離陸)型UAS(無人航空機システム)「Swift020」のデモンストレーションに参加すると発表。デモンストレーション内で、次世代救命アプリ「Coaido119」連携の実動訓練を実施する。

 Swift020は、既存のUASとは異なり、自律制御による2時間の連続飛行、および1kgまでの荷物を空輸可能としている。高性能カメラ、ソフトウェアを搭載し、熱感知機能による救急サービスや測量の効率化など幅広く利用できる。また、AIも搭載しており、完全自動で離陸・設定した経路の飛行・着陸を可能とする。フェイルセーフも完備して、故障時には安全な場所へ自動的に着陸するという。

 Coaido119は、119番通報をしながら周囲にSOSを発信できる、無料のiOS向け緊急情報共有アプリ。周囲にいる、事前登録した救急救命士などの医療有資格者や救命講習受講者、AED設置施設に緊急情報を届ける。アプリはIPA委託事業として豊島区で実証実験を実施し、3月から全国対応している。

 Coaidoとスウィフト・エックスアイが連携することで、Coaido119からの通報より得られる緊急現場の正確な緯度経度情報と緊急種別を、119番通報の指令システムより早く直接取得。UASの制御システムに提供できるようになるとしている。

 また、UASの到着前にCoaido119のSOS発信者による現場中継映像を管轄消防やUAS制御システムに送信し現場状況を伝達できるほか、UASだけでなくCoaido119のSOS受信登録者も現場に駆け付けることで、緊急現場における救命率や緊急対処能力のさらなる向上が期待できるという。

 なお今回のデモンストレーションは、神戸市のメリケンパークにて7月21日に実施する。

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