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ラッカス 業界初の埋め込み可能法人向けAP

2018年06月21日 07時00分更新

 ラッカスネットワークスは6月19日、アクセスポイント802.11ac Wave2に対応した新製品「Ruckus E510」と「Ruckus M510」を発表した。

 Ruckus E510は、2コンポーネント エンクロージャーとして設計した、業界初とうたう埋め込み可能な法人向けAP。屋外デジタルサイネージ、街頭設備、キオスク、照明器具、スタジアム会場などに配備する際に、外見上や物理的な悪影響を最小限にすべくデザインしたとしている。

 行政団体や交通機関、公共施設の管理者、サービスプロバイダーの運用の手間を最小限にするため、ほかのラッカスAP製品と一緒に集中的な管理できる仕様にしたとのこと。わずか21×14.2×3.3cmの親機は、円筒型信号機器など、ほとんどのエンクロージャーに設置可能だという。

 17.5×8.0×8.0cmのアンテナモジュールは屋外ステルス設置に最適で、無線モジュールから3m範囲の場所に設置可能。特許取得済みのBeamFlex+アンテナはフレキシビリティーを最大化し、設置場所に関わらない高品質のサービスの提供を担保するとしている。2×2:2規格の空間ストリームや、MU-MIMOへの対応、867Mbpsのデータレートによって、要求水準の高いユーザーやアプリに安定したスループットを提供するとのこと。

 Ruckus M510は、LTEサービスが利用可能なすべての場所で利用できる設計にしたという。とくに、バスや電車、そのほかイーサネット接続が利用できない場所や、接続の信頼性が低い場所、接続が高額になる場所で一時的に利用するのに最適とのこと。ワイドエリアネットワーク(WAN)の冗長性が望まれる場所であればどこでも利用できるとしている。

  そのほかのRuckus APと一緒に一元的に管理できるため、管理を簡易化し、別途モバイルホットスポット管理システムを設定する手間を省くという。ネットワーク設計者の必要に応じたWi-Fiホットスポットの設置を容易にし、冗長性のあるバックホールの実施を可能にするため、Wi-Fiサービスの安定性を向上させ、SLA(サービスレベル合意)を確実に満たせるようサポートするとのこと。

 2×2:2規格の空間ストリームや、MU-MIMOの対応、必要不可欠なBeamFlex+アンテナによって、効率よくWi-Fiを提供するとしている。効率性の高いカバレッジに加え、LTEのバックホールの利用時は最大150Mbpsの安定したダウンリンクスループットを提供するとのこと。

 ラッカスネットワークスのワイヤレス製品部門バイス・プレジデント、グレッグ・ビーチ氏は「ラッカスの顧客、およびサービス・プロバイダーのパートナーは、エンドユーザーへのサービスの品質向上の機会を模索するなかで、しばしば従来の方法では配備が困難な状況に直面します。ラッカスは彼らが、どのような環境上の制限を持っていようとも素晴らしいWi-Fiエクペリエンスを提供できるよう全力で取り組んでいます。E510とM510(現時点では日本での発売予定については未定となっております)の発表は、このようなラッカスの姿勢を反映するものです」と述べている。

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