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WWDC2018レポート

iOSのUIKitを使ったmacOSプログラミングに必要なモノ

2018年06月06日 08時30分更新

基調講演の冒頭にはアップルのティム・クックCEOが登壇し、アップルはデベロッパーに対して総額1000億ドルを支払ったと、App Storeの好調ぶりをアピールした

 6月4日(現地時間)から始まったアップルのWWDC。基調講演では、macOSとiOSの融合にはハッキリと「No」と答えたアップル。一方で、macOS用アプリの開発環境にiOSのUIKitを加え、今後はiOSとmacOSの開発環境を融合していくという方針を示した。では、一体どのようなアプリがiOSからmacOSへ移植できるのだろうか。

 画面サイズや操作体系がまったく異なるiOSとmacOSだが、iOSのUIKitをmacOSの開発環境に取り入れることで、Spotlight検索窓、スクロールバー、ドラック&ドロップ、コピー&ペーストといった機能がmacOS向けに自動実装されるようになる。従来は開発者が手直ししていた部分が自動化されるのだ。

 ではUIはどうか?macOS Mojaveに搭載される「株価」「News」「App Store」などのアプリを見るとわかるように、iOSのUIKitを利用して開発されたmacOSアプリのUIはiPad風だ。アップルによると、iOSアプリの開発する際にiPad用のUIを作っておけば、それをベースにmacOSアプリが出来上がるという。あくまでも現時点の情報なので今後変更の可能性もあるが、開発者はいまからiPad用のUIを作っておけばmacOSアプリの移植が容易になるというわけだ。

 iOSのUIKitを組み込んだmacOSの開発環境は、2018年はアップル社内で検証・改良し、2019年にはデベロッパーが使えるように整備するという。来年のWWDC19で正式配布されるとお祭り騒ぎになるだろう。

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