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単3乾電池2本で約3年駆動する5000円以下ワイヤレスマウスがたまらない

2018年04月08日 10時00分更新

M705m

 マウスの購入時に重視するものといえば、トラッキング性能やフィット感が真っ先に挙げられると思うが、筆者の場合、もっとも気にするのはバッテリーの持ち具合だ。日常で使うなら、とにかくワイヤレスで長い間電池の交換が不要だったり、充電しなくてよかったりというものが欲しい。今回紹介するロジクールの「マラソンマウス M705m」は、単3形乾電池2本で約3年駆動するワイヤレスマウスだ。

M705m
↑ロジクール「マラソンマウス M705m」。実売価格は5000円前後。色はチャコール。

 本製品は「M705」や「M705t」の後継モデルとなるが、実は、筆者は以前からこのM705シリーズを愛用している。先ほど言ったように、電池が持つ製品が欲しくて出会ったのがM705だったのだ(現在はM705tを使用)。頻繁に電池を交換したり、充電しなければならないのはすごく面倒。ちなみに、スマホも1日1回充電しなければならないのでかなり苦痛だが、こればっかりは現状しょうがないので我慢している。

M705m
↑左がM705mで右がM705t。ロゴは違うが形状は同じ。
M705m
↑単3形乾電池2本で約3年持つ。本体内にUnifyingドングルが収納できるので持ち運ぶ時に便利。

 本製品も3年程度は電池の交換が不要ということで、3年周期でマウスを買い換えるなら、一度も電池交換をせずに済むレベルだ。実際、長く使っていればどうしてもボタンはヘタってくるので、そのくらいのライフサイクルが丁度いいだろう。サイズは109(W)×71(D)×42(H)mmで、重量は電池込みで135g。基本的には、手のひらでマウスを包むようにして操作する。本体の両サイドは滑りにくいラバー素材のため、マウスを持ち上げやすく、的確に操作できる。

M705m
↑包み込むようにマウスを操作。両サイドが滑りにくい素材なので、軽く浮かせたいときなども操作しやすい。

 ワイヤレス接続には、ロジクールおなじみのUSB Unifyingドングルを使用。ドングル1つで最大6台までのデバイスを認識するので、キーボードもUnifying対応製品にすれば、USBポートを2つ塞がなくてすむ。接続はUnifyingアプリを利用して、本体の電源スイッチをオンにするだけだ。

 センサーはアドバンス オプティカルトラッキングを採用し、解像度は1000dpi。直接テーブル上で使っても滑らかに操作できる。ボタン数はチルト機能を含めて7つ。ホイールはボタン操作でClick-to clickモードとスムーズスクロールモードが切り替えられ、すばやく読み流したいときと、じっくりページをめくりたいときとで切り替えられるのは意外と便利。筆者もこの切り替えはよく利用している。

M705m
↑センサーはレーザーから光学式に。筆者の机で使うと、光学式のほうが相性は良かった。
M705m
↑Click-to clickモードとスムーズスクロールモードが切り替えられるホイール。

 ちなみにM705(t)は親指のところにもう1つボタンがあったため、ボタン数は従来モデルから1つ減っている計算になる。このため、まったくの後継モデルだと思って本製品に買い換えてしまうと、ボタンが足りないことに愕然とする羽目になる。ここは旧来のユーザーとしては残念な部分だ。

M705m
↑M705t(写真手前)には、親指の部分にボタンが1つあり、筆者は[Ctrl]+[W]キーを割り当てて、タブを閉じるようにしている。押しすぎて1年で結構へこんでいるので、耐久性に懸念があったのかもしれない。

 とはいえ、7つ割り当てられるボタンがあれば、別の割り当て方をすればカバーできるので問題ないはずだ。ボタンの割り当てには、「Logicool Options」アプリを利用する。WEBサイトからダウンロードする必要があるが、相変わらず最新の日本語版の場所がどこにあるのかわかりづらい。リンク先が英語サイトになったりいるので、このあたりは改善してほしい。

 ちなみに実際にアプリを起動したところ、PCがこのマウスを認識していれば設定画面が出てくるはずなのだが、「一部サポートされていない」という表示が。同時に従来の「SetPoint」アプリの利用を促された。

M705m
↑「Logicool Options」アプリで、アラートが表示されるが、特に問題ない。

 ただし結果的には、このまま「Logicool Options」アプリを使っていても問題なかった。SetPointアプリを導入して起動すると、今度は「Logicool Options」アプリの利用を促されたため、どうもM705とM705mの判別がしっかりできていないらしい。M705mの場合は普通に「Logicool Options」アプリを使えば問題ない。

 余談だが、従来のM705だと「SetPoint」アプリを使わないと親指部分のボタン(M705mで廃止された1ボタン)の設定ができないので注意しよう。

M705m
↑SetPointはすでに開発終了している、古いマウス用の設定アプリだ。

 Logicool Optionsを使ったボタンの割当コマンドは、SetPointよりずっと多く、アプリケーションごとに設定も変えられる。ブラウザーとWord、Photoshopとでは操作が違うので、ボタンがアプリごとに変えられるのはありがたい。

M705m
↑「Logicool Options」での設定画面。
M705m
↑アプリごとにボタンが割り当てられるので、最適な操作環境に仕上げられる。

 M705との比較だとセンサーの位置が多少違うが、本製品のほうが机上での操作はスムーズだった。握りやすく、重量もそこそこあるので、細かな操作でも使いやすいはず。長寿命のバッテリーと合わせ、長く快適に使えるだろう。

M705m
↑マウス背面。M705t(右)のときはマウスパッドが必要だった机上が、M705m(左)だと必要なかった。精度がアップしているようだ。

 実売価格は5000円前後。筆者のように電池換えやバッテリー充電が面倒と感じている人には絶対オススメだ。安価ながら性能的にも操作のしやすさ的にも十分満足いく製品なので、単純にいいマウスを探している人にもぜひ購入してほしい。

■関連サイト
ロジクール「M705m」製品ページ

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