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「RT-AC86U」と「RT-AC68U」でメッシュネットワークを構築

自宅Wi-Fiの不安をゼロに! ASUSルーターで始める“AiMesh”のススメ

2018年03月05日 17時00分更新

 スマホやPCを数年ごとに買い換えていく人は多いが、ついついずっと使い続けてしまうのがWi-Fiルーターだ。現在主流のWi-Fi規格である“IEEE 802.11ac”は、通信の高速化が期待され、規格が正式に策定されていないドラフト期間から対応ルーターが販売されていた。もしその時にルーターを購入していたとしても、すでに5年以上経っていることになる。

 11ac対応のルーターは、規格自体もブラッシュアップされており、送受信アンテナ数を増やして分散通信するMIMO技術や、帯域幅の増加により徐々に高速化している。さらにデバイスの場所へ効率よく電波を届けるビームフォーミング技術や、複数デバイスと同時通信するMU-MIMO技術の登場など、年々新機能を搭載したルーターが登場。少しずつ進化しているのだ。

↑11acドラフト時代に発売されたASUSのWi-Fiルーター「RT-AC68U」。

 まだまだ伸びしろのある11acだが、最近は無線通信そのものを取り巻くトレンドも変化しつつある。ここ数年の大きな変化のひとつが、ネットワークに接続する製品の増加だ。近年はタブレットやゲーム機、プリンターのほか、スマートスピーカーやIoTデバイスなど、さまざまな製品がWi-Fiを利用するようになってきた。ルーター自体の性能はもちろんのこと、そういったたくさんのデバイスをどうさばき、家の隅々までWi-Fiが届く環境を構築できるかが、いまWi-Fiルーターを導入するときの重要なポイントと言える。

 そこで注目されているのが、“メッシュネットワーク”と呼ばれる考え方だ。11acで利用される5GHz帯は、2.4GHz帯に比べて遠くまでは届きにくく、壁などがあると減衰率も高い。これを克服するために、より電波の強い製品が次々と出てきているが、当然ながらそれでも限界はある。むしろ2個以上のルーターを相互につなげて網目状のネットワーク環境を構築し、データをルーティングさせることで、離れた場所でも安定した速度で通信するほうが効率的というわけだ。メッシュネットワークの利用には対応製品が必要だが、ここ一年ほどで各社から次々に対応製品がリリースされている。

↑ASUSの「RT-AC86U」。実売価格は2万2000円前後。最新製品で“AiMesh”にも対応するルーターだ

 今回紹介するASUSの「RT-AC86U」は、ASUSが今年に入ってから発表した独自のメッシュネットワーク構築技術“AiMesh”に対応する製品の1つだ。AiMeshを利用するメリットは、元々の同社ルーター製品がパワフルなのはもちろん、よくある「対応製品の複数買い」「セット商品の購入」が必ずしも必要ではなく、場合によっては既存のルーターでもファームウェアのアップデートで対応できること。すでに持っているルーターが対応していた場合、ルーターを買い替えても古いルーターを有効活用できる。

 現在は「RT-AC86U」を含め同社製ルーターの4製品がAiMeshに対応しているが、特に人気の高かった「RT-AC68U」も対応しているのがポイント。すでに利用している人なら、新規に「RT-AC86U」だけ購入し、今まで使ってきた「RT-AC68U」をAiMeshの1台として利用すれば、余計な出費もかからずに効率の良いWi-Fi環境を構築できる。この記事では、そんなAiMeshの構築方法や気になる通信速度などをチェックしていこう。

↑今回は「RT-AC86U」(右)をメインルーター、「RT-AC68U」(左)をノード(中継地点)として利用し、“AiMesh”環境を構築する

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