2018年03月05日11時00分

Quadro P1000搭載! プロ向けハイエンド写真編集PC『eX.computer PA9J-D91/T』の実力とは

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実際に作業をしてみる

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CPUは8コア/16スレッドの『Core i7-7820X』で余負荷の高い作業も行いやすい

 PCで写真処理をする場合に求められる要素は、現像アプリケーションではCPU性能とGPU性能、出力時にはCPU性能といった部分が多く、また全体を通してメモリの容量が大切になる。本製品はスペックシート上ではそれらすべてを満たしているが、唯一『Quadro P1000』のVRAM容量が4GBである点は懸念材料と言えるだろう。クリエイター向けのGPUであるQuadro P1000は、性能面では問題がない反面、搭載するVRAM容量はそれほど多くない。この点は後述しているが、作業の環境によってはボトルネックとなりうる部分だ。

 テストについては、マスターズモデルの推奨環境に該当している筆者の日頃の撮影環境でチェックした。今回はSony『α7RⅢ』(フルサイズ、4200万画素)、RAWファイル(非圧縮)をベースにして、ワークフローについても、RAW現像アプリケーションから『Photoshop』にパスしての作業で応答性を確認している。

 RAW現像には『Lightroom Classic CC』および『DxO Elite』を使用し、フィニッシュは『Photoshop CC 2018』を使用した。先に記しておくと、紙への出力、及び細かくPhotoshopで調整をかける場合は、TIFF16bit/650dpiを基準としているので、今回のモデルをテストする際も同じように使用している。

 とはいえ、こうしたテストは定量化できる部分が少なく、体感ベースの記述が増えてしまうのがネックなので、不安な場合はTSUKUMO店頭のデモ機などで一度動作を確認するのが望ましいだろう。理想としては自分のデータを持参して、いつものフローで動作を確認することをすすめたい。

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PCMARK10の結果。5000以上であれば、応答性の遅さと遭遇することは激減する

 まずはLightroomの応答性から見ていくと、引っかかりがちなホワイトバランスやトーンカーブの変更の応答性は良く、またブラシのノリも違和感なくスムーズ。マスクで複数ポイントを調整していても、もたつく様子はなかった。Lightroomのみ使用する場合がほとんどで、Webへのアップロードが中心というユーザーであれば、おそらくプレミアムモデルでも問題なく動作するだろう。

 気になった点としては、騒音が挙げられる。定期的にリファレンスCPUクーラーの回転数が上昇してやや耳障りに感じる場面があったので、カスタマイズオプションでCPUクーラーをCRYORIG製ヒートパイプCPUクーラー(H5 UNIVERSAL /独自形状フィン Hive Fin Design)に変更しておくと、作業時の騒音を気にしなくても済むシーンが増えるだろう。

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パラメーター変更時の応答性は良好

 出力は上記構成データで1枚あたり5秒ほどと十分に速く、100枚単位の出力であっても極端に待つことはない。とはいえ、Lightroomを使った編集作業はそもそもそれほど重いわけではないので、DxO Eliteでもテストしてみた。こちらは1枚33秒ほど。重い出力設定の場合であり、通常の出力であれば10秒/枚ほどである。速度面はおおむね健闘していると言えそうだ。

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出力の設定
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Lightroomよりもスペックを要求するDxO Eliteの場合もサクサク動作で、プレビューの反映も素早く好感触
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通常の出力は1枚10秒ほどだが、ノイズ除去PRIMEをオンにすると1枚あたりの処理時間が長くなる。今回の構成では1枚33秒かかっているが、十分に速い

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