2018年02月01日17時00分

日立「冷蔵室を冷凍室に変更できる冷蔵庫」開発めざす

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 日立アプライアンスが1日、新たな製品開発コンセプト「ひとりひとりに寄り添い、暮らしをデザインする」を発表。多様化する消費者層を全方位的にとらえる製品づくりをめざします。多様化に逆行した全方位戦略ではなく、「一度買った製品をアップデートすることで、暮らしが変わっても使えるようにする」というねらいがあります。新たなコンセプトにもとづく冷蔵庫・ロボット掃除機・IHクッキングヒーターの新製品も発表しました。

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▲ロボット掃除機「minimaru」
想定売価:12万円前後
2月下旬発売

 スマートフォンにつなぎ、掃除の開始、スケジュール・設定などを専用アプリで操作できる。掃除環境にあわせて走行パターンを「壁際重視」「反射(ランダム)走行重視」「脚回り重視」などから選べる「おこのみ設定」機能を搭載する。

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▲IHクッキングヒーター「火加減マイスター」
想定売価:44万2000円~(積算見積価格)
2月1日受注開始

 スマートフォンにつなぎ、300種類のレシピを専用アプリで検索し、本体に送信することで火加減を自動調整できる。新たなレシピもダウンロードできるようにする予定。本体色はブラックタイプの高級キッチンにあわせたプレミアムブラック。

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▲冷蔵庫「真空チルドHWシリーズ」
想定売価:32万円前後~
2月下旬から順次発売

 消費者の要望にこたえ、冷蔵室専用の冷却器とファンを開発・搭載。庫内の湿度低下をおさえ、約2℃におさえる「うるおい低温冷蔵」機能を搭載する。壁を薄くして、幅68.5cmサイズでも602Lの大容量を実現した。チルド室も大きくなった。


●暮らしによってアップデートできる家電

 新コンセプトで開発した製品の広告やPOPに使うコピーは「ハロー!ハピネス」。徳永俊昭社長はコピーになぞらえ「日立はどのような形でハピネスを届けようとしているのか」といい、新たなコンセプトについて具体的に説明しました。

 新コンセプトの方向性は3つです。

1. 消費者の声を聞く
2. デザインを良くする
3. コネクテッド家電

 まずは消費者目線の製品開発強化。日本とタイに開発センターを設けて生活実態の調査をして製品開発につなげたり、大学との共同研究を強化するそうです。

 次がデザイン。「デザインが良いから日立を買うという声はもらえなかった」という反省をもとに外部デザイナーとのコラボレーションを推進するそうです。

 最後は通信。ソフトをダウンロードで変更・追加することで、年齢や家族構成など暮らしに合わせて使い勝手や機能性を向上させられるようにするそうです。

 とくに注力しているのは3つ目の通信。ハードだけでなくソフトによって使い勝手を良くする発想を「ソフトウェアデファインコンセプト」と呼んでいます。

 たとえば同社の洗濯乾燥機は省エネを重視するため節水にふりきった設定にしていますが、「洗濯時間が長くなってもいいから泥汚れを落としたい」という消費者には「泥モード」をダウンロードして使ってもらえるようにしたいという発想です。ゆくゆくは「冷蔵庫の冷蔵室を冷凍室に変更したい」といった要望にもこたえたいと考えているようです。おもしろいですね。

 なお、通信に注力しているのは同社のIoTプラットホーム「Lumada(ルマーダ)」を使いたいからでもあります。同社はエネルギー・工業・ヘルスケアなど産業系事業でLumadaを使っています。今後は家電製品でもLumadaプラットホームを使い、お客さんの個人情報を集めて新たな事業を開発したり、他社との共同事業を通じてお金を儲けたいと考えています。

 家電は家具や自動車などと同じように製品寿命の長い耐久消費財。ソフトの更新によってなるべく長く使えるような工夫が入るのはうれしいですね。逆にハードウェアのバージョンが古くなり、ソフトウェアのアップデートに対応できなくなり、使いづらくなり、わずか数年で買い替えをうながされるスマホのような家電が出ないよう、がんばってもらいたいです。


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