週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

麻倉新レーベル、何で作ったのか聴いてきた

まさかの転身? 麻倉先生はなぜ評論家から音楽プロデューサーになったか

2018年01月08日 13時00分更新

評論家から音楽プロデューサーに? 先生どうしちゃったんですか!

 「Ultra Art Record」(以下UAレコード)は、オーディオ評論家の潮晴男氏と麻倉怜士氏が共同で設立した「高音質音源専門のレーベル」だ。潮氏・麻倉氏が自らプロデュースを担当し、アルバムの企画から録音・ミックス・マスタリングなど、すべての工程に立ち会う。

 その第1弾作品が、情家みえさんが歌うエトレーヌ。ジャズのスタンダードナンバーや1950~60年代のオールデイズソングをカバーした合計11曲のアルバムとなる。レコーディングエンジニアには、過去日本プロ音楽録音賞を何度も受賞している日本コロムビアの塩沢利安氏を招聘。マスタリングはポニーキャニオンの能瀬秀二氏が担当している。

 面白いのは、前半5曲のプロデュースを麻倉怜士氏、後半6曲のプロデュースを潮晴男氏で分担していることだ。これは将来的にアナログレコードをリリースすることを視野に入れ、A面(前半)とB面(後半)で分けられるようにするため。情家みえさんのボーカルが持つ異なる魅力を表現している。

前半の伴奏は山本剛トリオが担当(後列中央)

 前半はアメリカンジャズスタンダードを基本にしたオーソドックスなジャズボーカルの曲で構成。山本剛氏のピアノを中心に、香川裕史氏のアコースティックベース、大隈寿男氏のドラムスを交えたトリオによる伴奏。後半は50~60年代のアメリカンポップスを中心に、後藤浩二氏がアレンジとピアノを担当。楠井五月氏のベース、山田怜氏のドラム、浜崎航氏のサックスを加えた華やかなサウンドとなっている。

後半は中央のピアノ後藤浩二氏を中心にした編成

 ASCIIでも連載・ハイレゾ真剣勝負を連載中の麻倉怜士氏のコメントを交えながら、エトレーヌ完成までの道筋について紹介していこう。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう