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iPhone XとHUAWEI P10 Plusのカメラで詳細画質対決!

2017年12月20日 12時00分更新

iPhone XとHUAWEI P10 Plusでカメラ勝負!

 前回の記事ではiPhone Xのカメラアプリの性能をチェックしたが、では他のスマホとの差はどうなのか。あらためてAndroidスマホの中でもカメラの性能が高いと評判の「HUAWEI P10 Plus」と比較した。

ファーウェイ「HUAWEI P10 Plus」

 「HUAWEI P10 Plus」は何度もレビューされているのでご存じの方も多いと思うが、カメラユニットが2つ搭載されているのが特徴だ。iPhone Xの場合には広角レンズと望遠レンズが組み合わされているが、HUAWEI P10 Plusの場合には同じ画角のレンズが2つで、片方はRGBセンサー、片方はモノクロのセンサーが採用されてる。モノクロセンサーの輝度情報をRGBセンサーの画像処理の際に利用し、画質を向上させているということだ。

HUAWEI P10 Plusに搭載されているカメラアプリ。Leica監修でフォントもLeicaっぽいのが良い。標準のままでも独自に絞りの効果をエミュレートするワイドアパーチャやポートレイトモードへの切り替えが行なえる

シャッターボタン上にある短いバーを上にスワイプすると撮影モードがプロモードに切り替わり、マニュアルでの操作ができるようになる。測光方式、感度、シャッタースピード、露出補正、AFモードの切り替え、ホワイトバランスの設定が任意に可能

デジカメっぽいHUAWEI P10 Plus
綺麗すぎて絵のようなiPhone X

 下の写真は前回のiPhone Xのアプリを撮り比べたのと同じカット。シャープネスと精細さはiPhone Xより若干劣るが、よく見るとディテールの再現性はこちらのほうが上だ。iPhone Xのデータはシャープで精細さは良いが、処理が強いのか質感の再現性がちょっと落ちる。悪く言えば塗った絵のようになっているが、HUAWEI P10 Plusのほうがディテールが出ている。良くも悪くもHUAWEI P10 Plusのほうがデジカメの写真っぽさがある。iPhone Xのほうは綺麗だが綺麗すぎて絵に近い感じだ。

 下の写真の暗いデータがiPhone Xで暗い室内で撮ったときと同じ時に撮影したデータだ。正直、肉眼では暗すぎてよくわからないような状況だったので、iPhone Xでよくここまで写るものだと関心したほど。あまりに暗いシーンではiPhone Xで撮れてもHUAWEI P10 Plusでは撮れないこともある。

 HUAWEI P10 PlusではISO感度の設定が可能で、ISO50から3200まで設定できる。iPhone Xの純正アプリでは任意に設定できず、前回使ったアプリで設定可能なのはLightroom CCだけだったので、Lightroom CCで撮影した。なお、ここからの写真はすべて原寸で掲載しているので、データ通信量に注意してほしい。

iPhone XとHUAWEI P10 Plus
屋内で感度比較

HUAWEI P10 Plus

ISO50

ISO100

ISO200

ISO400

ISO800

ISO1600

ISO3200

iPhone X + Lightroom CC

ISO25

ISO50

ISO100

ISO200

ISO400

ISO800

ISO1600

ISO2000

 iPhone X + Lightroom CCではISO感度はISO25から2000まで設定可能になっている。見比べるとHUAWEI P10 Plusのほうはもうデジカメ品質であることがわかる。iPhone Xも悪くはないがノイズリダクションの効かせ具合がもう少しといった印象だ。風景でもそうだったが写真の質として考えると画質そのものはHUAWEI P10 Plusのほうが良いと思えるが、見た目の印象はiPhone Xのほうがいい。単純にiPhone Xのほうが綺麗に見えるのだ。ただそれは画像処理による部分が多い印象で、先程も書いたがやはり絵に近い印象になってしまう。

 この辺は好みの差によって評価も変わるから一概に言えないが、質感を重視して画質を求めるならiPhone XよりもHUAWEI P10 Plusをオススメするし、単純に綺麗に撮れればいいというのならiPhone Xのほうがいいだろう。


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