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[お題コラム] わたしが夫にキレた理由:

学生気分で浮かれる夫が発した一言に激怒

2017年11月10日 07時00分更新

 フリーランスでインテリアコーディネーターをしている40代の私は結婚12年目。小学2年生の7歳の双子がいてずっと平穏に過ごしてきたのですが、昨年、夫が会社員から学生になってから、家庭内には冷たい風が吹く日々です。

 子どもたちが小学校に入った昨年の春、夫も社会人大学の学生として晴れて「入学」。平日と土曜日の夜は授業で課題も多いことから「通学する3年間は仕事をセーブしたい」と夫が言うので、生活費を確保するために私が仕事を増やすことにしました。

 夫とは、仕事をセーブするとしても月8万円は家に入れること、日中家で過ごす時間が多いので家事育児の負担を今よりも増やすこと、この2つのルールを決めました。

 が! いざ学生生活がスタートすると夫はどんどん学生気分になっていきました。

 学生証を誇らしげに見せながら「映画もパソコンのソフトも学生割引になるんだよ」と謎の自慢をしてくるわ、家庭訪問にきた子どもたちの担任に「この時間にご在宅とはご主人はどんなお仕事を?」と聞かれ「まあ僕は自由人ですからわはは」と答えてドン引きさせるわ、「20代だと連絡手段はやっぱりLINEなんだな」と言って自宅にいる間スマホばかり見ているわ。

 おい、思い出してよ?
 あなたは40代のおっさん! 子持ちで仕事セーブしていても一応世帯主!
 学割やLINEグループのやりとりを喜んでいる場合じゃないから!

 日に日に学生化していく夫とは対照に、私自身は忙しくなるばかりです。

 朝から晩まで打ち合わせや現場をこなさなければいけないけれど、留守家庭のお迎え時間である19時に遅れることは許されません。夜に夫はいないので、夕食をつくり子どもたちに食べさせ、宿題の丸つけをしてお風呂に入れて髪を乾かし歯磨きをさせ……とすべて一人で対応。平日と土曜日は子どもたちが眠りにつく21時半ごろまでほぼ座ることもできず、時間は矢のように過ぎていきます。

 お皿洗いや翌日の朝食の準備をしてやっとひと息ついて、取引先からきたメールをチェックしているころ夫は帰宅。私がつくった夕食をチンして食べて、「あー疲れた」と言いながらお風呂に入り、23時にはベッドに入り3分で爆睡。

 負担のバランスが崩れっぱなしなので夫にもう少し家事や育児を分担するよう頼むと「大学の課題って大変なんだからできない」の一点張りです。

 毎日自分の時間をたっぷり満喫している夫をうらやましく思ったことは数え切れません。

 そんなモヤモヤを抱えながら過ごしていたある日。私は自宅で事務作業をしていて、夫も在宅していたので、いろんな話をしていたところ生活費の話になりました。

 私が家計状況を説明して「今こんな感じ、余裕はあまりないけど生活はできるよ」と言ったその時、夫がこう言ったのです。

 「なんだ、じゃあ俺もう働かなくてもいいじゃん」

 は? 今なんて? なんて言った?
 フリーズした私にさらに夫が放った一言。

 「海外留学もいいよな、一人でのびのびできるし」

 ひと呼吸置いた後、私がキレたのは言うまでもありません。

 うちには3人子どもがいるのか? 妻が収入あるから夫は働かなくていいってことか?
 そんなわけないだろ!
 社会人大学行くのも仕事セーブするのも勝手に決めてきて、しかも家事も育児もほとんどしないでどの口が言ってんだー!!

 私のあまりの剣幕にビビったのか夫は即撤回していましたが私の怒りはしばらく消えず、それから一週間一言もしゃべりませんでした。

 その後、土曜日が休講の時は留守家庭のお弁当作りやお迎えは夫がするというルールにしたのですが、守られたのは2回だけ。「俺はもう二度と弁当は作らん!」と逆ギレしたのをきっかけに険悪な雰囲気になり、現在は家庭内別居状態です。

 学生になると夫から言われた時によく話し合わず、私が基本的に何もかも抱えてしまったのがよくなかったのかもしれないと落ち込んだこともありました。しかしよく考えてみれば、社会人大学とは学びたいことがある人が働くなり家事をするなり社会人としての責務を全うしながら通う場所。家庭があり人の親である夫はやはり無責任としか思えません。

 今も学生として日々を満喫し続け、何も変わらない夫。
 私は近々、一緒の生活から卒業させてもらう予定です。

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