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ワイヤレスマウスを無線のまま充電!? 至高のゲームプレイを実現するデバイスとは

2017年11月07日 10時00分更新

G703

 有線マウスに負けない接続性と低遅延に定評のある無線マウスと言えば、ロジクールのゲーミングブランド「ロジクール G」からリリースされているワイヤレスモデルだ。以前紹介したロジクールのゲーミングマウス「G603」やゲーミングキーボード「G613」でも同様のことを話したが、今回紹介するゲーミングマウスは、「G603」と同時に発表された「G703」。このマウス、無線でもPCゲーミングに耐えうる性能を備えながら、なんとワイヤレス給電システム「POWERPLAY」にも対応した画期的なモデルなのだ。

G703
↑ロジクールのゲーミングマウス「G703」。実売価格は1万1400円前後。デザインは「G603」に似ている。

 まずはゲーミングマウスから見ていこう。「G703」は「G603」とかなり似たフォルムで、エルゴノミックデザインの比較的シンプルな形をしている。握る際に指が当たる箇所はすべりにくく加工されていて持ちやすい。加えて、ゲーミングマウスではすっかりおなじみだが、ロゴ部分とホイール部分にはマルチカラーLEDを内蔵している。サイズは68(W)×43(D)×124(H)mmで、重量は107g。マウスの底面に装着できる10gのウェイトを同梱し、好みに応じて重量を変更できるのも特徴だ。

G703
↑ロゴ部分とホイール部分を光らせられる。
G703
↑設定で任意の色を指定でき、オフにすることも。
G703
↑底面には取外し可能なカバーがあり、着脱はマグネット式。そこに付属のウェイトを装着できる。

 同時発売の「G603」は新センサー「HERO」を搭載していたが、「G703」は従来製品と同じ「PMW3366」を採用。DPIの設定範囲は200~1万2000DPIで、カタログスペック的にはHEROと変わらず高精度と言える。ポーリングレート(レポートレート)は1000Hz。ポーリングレートの切り替えに物理的なスイッチはなく、おなじみの無料ソフト「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」上で設定でき、ホイール手前にあるボタンから複数のDPIを切り替えることも可能だ。

 ボタンはホイールを含めて6つあり、いずれも「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」によってプログラムできる。キーボードのキーなどを各ボタンに割り当てれば、PCゲームの操作が快適になるだろう。クリックボタンの耐久性は約5000万クリックで、これは「G603」の2.5倍にあたる。

G703
↑「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」では、各種ゲームのプロファイルが用意されており、それをベースにカスタマイズするのもいい。

 マウスを利用する際は、まず付属のLIGHTSPEEDレシーバーをPCのUSB端子に接続する。ちなみに、付属のUSB延長ケーブルを使えばマウスの近くにレシーバーを設置できるため、通信に不安を感じるようなら活用するのもいいだろう。マウスは充電式で、microUSB端子が備わっており、レシーバー用のケーブルを利用して充電することもできる。

G703
↑LIFHTSPEEDレシーバーは、USBケーブルでマウスの近くに設置可能。1マウス1レシーバーで接続するため、一般向けのロジクール製品のように1つのレシーバーで複数デバイスを管理したりはできない。

 一方、ワイヤレス給電を実現するのがロジクールの「POWERPLAY ワイヤレス 充電 システム(G-PMP-001)」だ。これは対応マウスにワイヤレスで給電が可能になるシステムで、マウスとは別売り。サイズは321×344mmとかなり大きく、厚さは充電用ベース部分が2mm。上にマウスパッドを敷いて使うが、クロスとハードの2タイプのマウスパッドが同梱されており、好みやプレイスタイルに合わせて選択できる。そのほかのマウスパッドも利用できるが、5mmを超えるようなぶ厚いものだと給電が上手くいかない可能性もあるので注意しよう。マウスパッドと給電ベースが別々になっているので、使いすぎて磨り減ったときでも、パッド部分だけを交換できるので経済的だ。

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↑ロジクールの「POWERPLAY ワイヤレス 充電 システム(G-PMP-001)」。実売価格は2万400円前後。写真は「G703」を載せた状態。
G703
↑サイズはかなり大きく、11インチノートもすっぽり入る。
G703
↑マウスパッドはクロス(左)とハード(中)の2タイプを同梱。いちばん右は充電用ベース。

 システムにはLIGHTSPEEDレシーバーを内蔵したアダプターが備え付けられているため、この製品をPCに接続すれば、マウス付属のレシーバーは必要ない。USBケーブルは流用でき、特に設定は必要なく、マウスの電源を入れればすぐに接続される。

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↑アダプター同梱のケーブルでPCと接続する。

 アダプター部分にはLEDが仕込まれており、「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」上でカラーやパターンを変更できるほか、マウスと色を同期することもできる。

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↑設定で色の変更やマウスと色を同期できる。

 マウスへの給電を開始するには、給電システムに付属するモジュールをマウス側に取り付ける必要がある。モジュールはマウス底面にあるウェイト装着部分に装着できるため、無線給電を利用する際はウェイトを使用できなくなる。

 実際にマウスとワイヤレス給電システムを組み合わせて使ってみたが、マウスパッドは特に操作感が変わらず、なめらかに滑るのでとても操作しやすい。サイズはちょっと大きいが、大きく動かしてもはみ出ることのない安心感があるだろう。

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↑給電する場合は、まずマウスの底のカバーを外す。
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↑その後、同梱のワイヤレス充電レシーバーを装着しよう。

 ちなみにどのくらい充電されているかは「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」上で確認できる。実際給電しながら使ってみたが、充電は急速に行なわれるわけではなく、徐々にという感じ。システムからUSB端子に給電されていれば随時マウスは充電されていて、マウスがスリープ状態でも充電は止まらない。ずっと同じ場所に置いておくと、パッドがほんのり温かく感じるがプレイ中は気にならないレベルだろう。動かしている最中も給電は続くため、ゲーム中にバッテリーが切れることがないのは画期的だ。

G703
↑バッテリー残量は、『ロジクール ゲーミング ソフトウェア』上で確認する。

 「G703」は「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」は様々な設定を変えられるが、細かいところでは、パッドの素材によってセンサーの精度を最大化するプリセットが用意されていたりもする。給電システムに付属するマウスパッドのプリセットも用意されているので、パッドに合わせてチョイスしよう。

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↑パッドの素材によって選択すると、最適な設定に調整される。

 実売価格は、「G703」が1万1400円前後、「POWERPLAY ワイヤレス 充電 システム(G-PMP-001)」が2万400円前後で、合計すると3万1800円前後。もしこれにゲーミングキーボード「G613」を加えれば、合計価格は5万円近くかかってしまうが、ゲーマーなら快適にプレイできる環境を構築する上で必要な出費とも言える。とにかく充電するためにケーブルを接続したり、電池を変えたりする必要がなく、プレイ中にバッテリーのことを気にする必要がないのは素晴らしい。余計な心配がなくなれば、集中力アップにもつながるだろう。このマウスと給電システムの組み合わせは、現状ゲーマーにとってもっとも快適なソリューションの1つと言えるかもしれない。

G703
↑広いパッドで肉球心地もいいのか、猫がパッドの上に座りたがる。

■関連サイト
「G703」製品ページ
「POWERPLAY ワイヤレス充電システム」製品ページ

 

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