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空気の摩擦を制御する自社開発技術「AFDS」搭載

開発期間3年 Finalから平面駆動の限界を突破するヘッドフォン

2017年10月19日 15時00分更新

 S'NEXTは10月19日、finalブランド初となる平面磁界型ヘッドフォン「D8000」を発表した。発売日は11月30日で、価格は38万8000円。

 4月の「春のヘッドフォン祭2017」で発表された新技術「エアフィルムダンピングシステム(AFDS)」を搭載したモデル。高精度の開口部を持つパンチングメタルで振動板を挟み、その間の薄い空気層(エアフィルム)の摩擦をコントロールして振動板を制動するという仕組み。

 同社は従来の平面磁界型ヘッドフォンに対して「中高域の繊細さは極めて優れているものの、振幅が大きくなる低域では再現性が十分でない」とその問題点を指摘。AFDSは振動板がマグネットに当たるという平面駆動の弱点を克服するための技術で、様々な物理解析を重ね、2014年から3年をかけて開発したとしている。

振動板はパンチングメタルでサンドイッチにされる

 生産はすべて自社工場で、長期使用に耐えうるよう修理が容易な設計にしてあるとする。ハウジングはアルミマグネシウム合金の切削で、シボ塗装のフィニッシュが施される。新製品に対して同社は「今までの平面磁界型とは一線を画した新しいサウンド」としている。

 主な仕様は、インピーダンスが60Ω。感度が98dB/mW。重量が523g。パッケージには3.5mmミニプラグ(1.5m)/6.3mm標準プラグ(3m)二種類の新開発ヘッドフォンケーブルと、同社初のアルミ切削ヘッドフォンスタンドが同梱される。

新開発の付属ケーブル。ヘッドフォンとの接続は2.5mmプラグ

豪華なアルミ切削スタンドも付属する

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