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ホンダの国民車「N-BOX」は最新のハイテク安全装備がてんこ盛り!

2017年09月12日 09時00分更新

あえてハイテク感を隠すスタイル
しかし9割以上が新設計のホンダ「N-BOX」

 ホンダの軽自動車「N-BOX」がフルモデルチェンジ、9月1日より発売された。いまや日本で一番売れているクルマとなったN-BOXは、フルモデルチェンジが噂されるようになっても、その人気は衰えることなく、2017年1~8月の期間の販売台数は13万812台で圧倒的なトップセールスモデル。ハイブリッドカーの代名詞であるトヨタ・プリウスでさえ同じ期間の販売台数が11万3720台であることを考えると、まさに現代の国民車といえるクルマとなっている。

手前がN-BOXカスタム、奥に見えるのがN-BOX(標準車)。流行の2トーンカラーを含め、標準車で14色、カスタムは12色のボディカラーが用意される

 つまり、N-BOXが実現している走りや機能は日本の乗用車の平均レベルを引き上げることになる。それくらいの絶対的な存在なのだ。

 そんな新型N-BOXに、横浜みなとみらい地区の市街地で試乗することができた。N-BOXには標準モデルと、押し出しのある顔を持つカスタムと2つの外観が与えられている。販売比率も半々くらいということだが、ここでは標準モデルを中心に話を進めたい。

 先代モデルがあまりにも支持されていることから、冒険できない面があるのは否めない。そうした理由から外観はキープコンセプトで、とくに標準モデルについては代わり映えしないと感じるほどだが、そこには明確な狙いがある。

ボディ-サイズは全長3395mm、全幅1475mm(いずれも軽自動車の枠いっぱい)で、全高は1790mm。背高なフォルムは不安定に見えるが、新しいボディーは安定感があり、安心して走らせることができる

 外観デザインを担当した杉浦 良氏は「最初からキープコンセプトだったわけではありません。当初はモノフォルムといってフロントからキャビンまで同じラインでつながっているカタチも検討しました。しかしN-BOXらしさを考えていくと、スクエアでエンジンルームが独立していることは外せない要素だと結論づけたのです」と語る。そしてS660のデザインも担当した杉浦氏は、軽乗用車の枠を意識させない伸びやかなスタイルにブラッシュアップした。

 こうしてキープコンセプトで洗練されたボディーだが、その中身は完全新設計。同じように見えるフロントヘッドライトもLEDになっているなど様々な新機能を与えながら、トータルで80kgもの軽量化に成功している。そのために1180MPaという丈夫な超高張力鋼板を世界で初めてBピラーのアウターパネルに用いるなど軽自動車としては常識破りなボディーとなっている。

Honda N-BOX Customの流れるウインカー

 その骨格の作りにおいても、ドア開口部にシーム溶接と呼ばれる連続的な手法を採用しているのも軽乗用車としては初めて。日本一売れているクルマだけあって、潤沢な開発予算が与えられ、それによってライバルに圧倒的な差をつけるというポジティブな流れになっている。

流れるように点灯する「シーケンシャルターンシグナルランプ」、いわゆる流れるウインカーはN-BOXカスタム全車に標準装備。これは世界的に見て、ホンダとして初採用だという

大きなテールゲートは使いやすい荷室を想像させる。リアコンビネーションランプもLEDで、外周が発光するデザインなのが特徴。夜間にも最新モデルらしさをアピールする

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