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女性の部屋なのに、そこには有孔ボード、3Dプリンター、そしてプログラマー椅子!

パクりたくなるアイディア発見! 池澤あやかさんのギーク部屋を大公開! 360度のぞいてみよう!!

2017年02月08日 12時00分更新

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

 池澤あやかさんといえば、タレントにして自らWebも開発するエンジニア。そんな「ギーク女子」の彼女は、どんな部屋に住み、どんな部屋でプログラムを書いたりしているのか? 1月中旬、我々は池澤さんのご自宅を訪問した。部屋を取材されるのは、実は今回が初めてだという。そして、彼女の部屋の中にあったのは、普通のお宅では見慣れないものばかり。エンジニアならではの思わずパクりたくなるアイディアも発見! 池澤さんのご自宅をご紹介いただき、さらにこれからプログラミングを始める人のためのアドバイスもうかがった。

あこがれのアイテムがそろう部屋に潜入!

―― すごいですね、3Dプリンターもあるし、うらやましい。

池澤 その3Dプリンター、実はあんまり稼働していないんですよね。

あこがれの3Dプリンター(「CSTAR P802M」)。迫力満点!

―― 3Dプリンターは、結構オープンハードもありますよね。

池澤 これもそうなんです。(キーマンズネットの)企画で、3Dプリンターを組み立てようっていうのがあって作ってみたんですよ。

―― 部屋の中央に3Dプリンターがあるのはかっこいい。

部屋の間取り図。寸法等はかなり推定。ワンルームには秘密がいっぱい…。

―― こういう穴の空いたボードのことなんて言うんでしたっけ?

池澤 有孔ボードです。孔が有るって書いて「ゆうこう」です。

壁一面の有孔ボード。はんだごてやニッパーをはじめとした工具を並べ、使いやすくしている。

―― 何か、違う呼び方あったでしょう(編集注:有孔ボードは「ペグボード」とも呼ばれるが、商標の関係なのか、最近はあまり使われないようだ)。うーん。しかし、ああ。これは女性の部屋じゃないですよね(笑)。

池澤 有孔ボードを入れたら女子っぽくなくなってしまって(笑)。カーテンとかはレースにしてみたんですけど。

シックな色合いでまとめられた部屋。かろうじてカーテンは女子っぽいレース。

―― 有孔ボードは、自分で設置したんですか?

池澤 若干友達に手伝ってもらいました。買ったのは自分で、壁の長さを測ってネットで。支えている材木とかはホームセンターに買いに行きました。でも、あんまり有効活用できてないんですよ。

―― まだ空いてるところがありますよね?

池澤 有孔ボードの端のほうには、服とかをかけることが多いんです。

いつも座っているプログラマー椅子。疲れにくく作業しやすい。

―― この椅子、背中が左右に分かれてます。ドイツ製の「DuoBack」とか、それに類する、いわゆる「プログラマー椅子」ですよね。

池澤 そうです。「DUOREST」って書いてありますね。

―― 長時間座っても疲れにくい。

池澤 東急ハンズでいろいろ座って、一番座り心地のよかったやつです。2万円くらいだったような。

―― プログラマーご用達の椅子って、アーロンチェアとかだと十何万というのもありますから、この手の椅子としてはまだ安いほうかもしれません。

ベッド側の本棚。漫画から教科書まで並んでいる。

―― 結構いろいろな本がありますね。

池澤 ああ、ベッド側はあんまりプログラミングの本はないです。

―― プログラミングの本は?

池澤 反対側にあります(編集注:ベッドと机の間に本箱があり、その両面に本が置かれている)。

―― ベッドで寝ながら読んだりするんですか?

池澤 そうですね……。お笑いコンビの「アンジャッシュ」の本とか(笑)、私がRubyを勉強した本とか。あと、哲学書とかが多いですね。

―― 哲学書! それからこの『美味礼讃』は、あのブリア=サヴァランの『美味礼讃』?

池澤 いえ、この『美味礼讃』は海老沢泰久さんが書いた本です。辻調理師専門学校を創立した辻静雄さんをモデルにした本で。

―― 小説ってことですか?

池澤 はい。

―― 小説も読まれるんですね。ほかには電気回路の本、歯車の本……。池谷裕二さんの『記憶力を強くする』がありますね。

池澤 私、池谷さんのファンで。

―― この方、テレビで見るよりかなり尖っていますよね。

池澤 高校のころに、講演会に行ったんですよ。たまたま『進化しすぎた脳』が面白かったので講演会に行ったら、すごくわかりやすくて。

―― 「女の子にモテるには」という話出ませんでしたか? 適度に難題をお願いしていると「こんなに尽くしている私はこの人を好きかも」と脳が錯覚するという。

池澤 いやいや(笑)。そのときはたしか記憶に関する講演でした。

プログラムってはかない。だから歯車に憧れる

プログラミング系の本が多い本棚。最近買った本も多いらしい。

―― 歯車もお好きなんですよね?

池澤 歯車好きです。かわいい。この「KHK2013」っていうのは小原歯車のカタログですね。

―― おお! 歯車って引っかかって動いてるように見えるんですが、実はそうじゃなくて、歯が接する部分も限りなく転がるような感じで回ってるんですよね。

池澤 たしかに、引っかかって回ってたら歯が削れちゃいますよね。

―― だからあんまり減らないっていう。

池澤 それで思い出したんですが、プログラミングをしていると、歯車で動くからくりっていいなって思うんですよね。普通のソフトウェアって、結構OS依存で、OSが古くなったら動かせなくなるけれど、歯車って昔からずっと動くわけじゃないですか。私はそこへの憧れが強くて。

―― 歯車は未来永劫変わらないものってことですか?

池澤 プログラムってはかない。

―― はかない!

池澤 むかし、「openFrameworks」っていうグラフィックを生成するフレームワークを使って開発していたのですが、OSのバージョンが上がると平気で動かなくなったりしたんですよね。

―― 結構、アルゴリズム的なことってカラクリみたいなんで、電気、電子、より機械的というか。だから歯車だと(笑)。そろそろ、ちゃんとしたインタビューをお願いいたします。

池澤 はい。

プログラミングは仕方なく始めた

―― もともと文系で、しかも芸能界に早くから入った方が、どうやってプログラミング、ギークなものに興味を持たれたんでしょう。

池澤 私、大学は理系なんですよ。高校時代は文系でしたけれど、大学は文理融合で、私の専攻は理系っぽかったんです。

―― 高校では、文系の勉強をされていたんですか?

池澤 高校時代は、映像系を専攻しようと思っていました。

―― 何かを“作る”ことには興味はあったんですね。

池澤 その当時から芸能活動もしていましたし。

―― だからそっちが合うんじゃないかと。クリント・イーストウッドみたいに俳優活動やって自分が監督みたいな感じですね。

池澤 素晴らしいですよね(笑)。

―― そんな早い時期から熱い野望が。映像というとどういうものですか? アートですか?

池澤 映画です。

―― 一番好きな映画は?

池澤 一番好きな映画は、小津安二郎監督の『東京物語』でしょうか。あとは三谷幸喜さんの作品。『真田丸』も見ていましたが

―― 東京物語とは渋いですね。で、映像系がやりたくて大学に入ったと。

池澤 はい。でも、大学に入ったら、映像の先生がドキュメンタリーの先生だったんです。ドキュメンタリーってテイストが違うじゃないですか。被写体に寄り添って作っていくものなので、私がしたいこととは姿勢から違うなって思ったんです。普通のフィクションだと、自分で脚本を書いてシーンを撮って自分の思想を表現するんですけれど、ドキュメンタリーはバラバラのピースを集める感じです。私はフィクションがやりたかったんです。

―― それでどうされたんですか?

池澤 どうしようかな、と思っていたときに、大学のゼミが集合する発表会があったんです。そこに行くと、一番面白そうな研究室があって。ものづくり系だったんですけど、やっぱり動くモノがある研究室って魅力的に見えたんですよね。だから入ったんですけど、そうしたらプログラミングが必須で、仕方なく勉強を始めました。

―― 仕方なく始めたんですか?

池澤 研究室は基礎から教えてくれるわけじゃないので。

―― 研究室では学ぶ段階じゃなくて、もういきなり使う話なわけですか。

池澤 そうだったんです。なので、自分で学ぶしかなくて、大学2年生のときにRubyの合宿に参加しました。

―― どんな合宿ですか?

池澤 島根県が主催している合宿でした。その時の教科書が、この『たのしいRuby』でした。初めて行った合宿で、Rubyの生みの親であるまつもとゆきひろさんにお会いしたんです。島根県での開催だったので、まつもとさんもいらっしゃって、この本にまつもとさんのサインも入ってます。

―― いきなりですね! でも、どうしていきなり合宿だったんですか?

池澤 プログラミングができないからです。プログラミングが全然わからないんで、プログラミング合宿って検索したんです。

―― あ、自分で。人に言われて行ったわけじゃないんですね。しかも、いきなり島根に。

池澤 当時は、初級者向けのプログラミングの合宿が少なかったんですよ。上級者向けはあったんですけれど。

―― 確かに、今でも上級者情報は意外にネットにもいっぱいあるけれど、入門系はあっても本当の初心者には難しいですよね。ネットだけでRubyを覚えるのも大変ですし。

池澤 今はまだいいと思います。

―― そのころは全然なかったと。

池澤 そもそも、当時はまず環境設定から難しくて。

―― ああ、ワンコマンドじゃできなかったんだ。

池澤 そうなんです。これをインストールして、あれをインストールしてと……。

―― 途中でエラーがでたりして。

池澤 そうです! それでムカついたりして(笑)。

―― 合宿ってことは朝から晩まで?

池澤 朝から晩まで一週間くらい。

―― 一週間。それ、無料なんですか?

池澤 無料じゃないです。でも1万円はしなかったような気がします。ご飯もついて。

―― 朝から8時間くらいやるのを7日間?

池澤 3日間くらいは勉強して、ちょっと習ってから、チームでゲームを作るっていうプログラムでした。初心者感丸出しのメモとかあるんですよ。

―― いいですね。

池澤 「変数」、とか書いてある(笑)。初心者ですね。

最初にRubyを勉強したときの教科書『たのしいRuby』。無数の書き込みは努力の跡!

―― きっと講師がこれが「変数」ですって教えてくれたんでしょうね。

池澤 このときは、クラスの概念を理解するのが大変でした。

―― ああ、難しいですよね、そこ。大きな分かれ道というか、教える側の差が出るところですよね。分かった気になっても分かってないような。それで、Rubyの合宿に行って、書けるようになったんですか?

池澤 7日間で書けるようにはなりませんでしたけど、合宿が終わったあと、東京ではここで教えてもらえるよって教えてもらって、習いに行きました。大学生は無料で教えてくれるところです。

―― そこでは何を?

池澤 「Ruby on Rails」を、2週間に1度くらい。

―― けっこうのんびりした感じですね。

池澤 Twitterのニセモノみたいなのを作ってニヤニヤしたり。

この部屋に引っ越したのは半年ほど前だそう。

―― わりとRuby人生ですよね。

池澤 でも研究室ではグラフィックを動かすopenFrameworksやProcessing、電子工作に使うArduinoがメインだったので、それもやりつつって感じです。

―― 研究室ではどういう研究をされたんですか?

池澤 金魚とかメダカと触れあうための水槽をつくっていました。結局それで卒論も書きました。

―― どういう水槽なんですか?

池澤 理科の実験で、縞模様を書いた筒を水槽の周りに置いて、それを回すと、めだかが一緒に泳ぐっていうのがあるんですけれど、その機構を機械化したんですよね。歯車を使って(笑)。その機構を人のふるまいと連動させると、メダカが自分の指示に従って動いているような、そんな不思議な体験をすることができます。(編集注:ここから実際の動画を見ることができる https://vimeo.com/115341452)

―― 走流性というやつだ。そして、その縞模様を外からは見えなくしたんですね?

池澤 はい。ほんとは縞模様が動いているんですが、それを見えなくしました。

―― 水の屈折の関係ですか?

池澤 水の屈折と、単純にめっちゃ隠すのと。

―― めっちゃ隠すって、そういうのは自分で思いついて、自分で企画したんですか?

池澤 はい。

(編集注:ここから実際の動画を見ることができる。(syncFish))

ニッパーは複数持ち! 日常生活でもはさみのように使うらしい。

プログラミングはWebから入るベシ

―― これからプログラミングを学ぶ人に、アドバイスとかをいただけると。

池澤 やっぱり、Webサイトを作るのから入るといいかもしれません。HTMLとCSSとJavaScriptですかね。

―― どうしてですか?

池澤 すぐ公開できますから。自分のホームページなんかだと、アイディアなくてもつくれるじゃないですか。

―― それでいろんな人の反応をえら得ると。池澤さんは、サーバーとかはどうされていたんですか?

池澤 私のときは大学がサーバーを提供してくれていたので……。でも、いまは月額100円とかの激安サーバーとかありますからね。あとは、今だったらスマホアプリも良いかもしれない。いずれにせよ、公開できた方が楽しいですから。

―― アプリはハードルが高くないですか?

箱からごそごそと何かを取り出してくれている。

池澤 たしかに、そうかもしれないですね。iOSの場合は、開発者になるためには年何千円か払わないといけないですし。Webのほうが、今はそれでアプリも作れたりしますもんね。

―― Webを作るノウハウで?

池澤 HTMLとかCSSとかJavaScriptとか。

―― ああ。包みだけアプリなんだけど中身はHTMLとかだったりするやつありますね。

池澤 Monacaとかこのプラットフォームさえ使えばアプリになるみたいなのありますよね。

私たちって、世代的に何となくhtml書けるんですよ

―― Webはどうやって勉強するのがよいと思われますか? HTML、CSS、JavaScriptと3つも覚えなきゃならないし。

池澤 私、アルバイトしちゃったんです。

―― ああ、本当にそれが理想ですよね。隣にできる人がいてというのが。先輩が隣にいて、「何度言ったら分かるんだ」とか言われながら勉強してると、できるようになりますよね。

池澤 そうなんです。作り方とかも勉強になって。画面のデザインをまず作って、そこから作り始めるみたいな。やっぱり。アルバイトが一番良い方法かもしれません。

―― ただ、ブラック企業に当たるかもしれないですけど(笑)。池澤さんのバイト先はどうだったんですか?

池澤 割と深夜とかありました。バイトと言っても、ある程度はあらかじめ自習していましたよ。

―― それは本を買ったりして?

池澤 私たちって、世代的に何となくHTMLが書けるんですよ。

―― なんですかそれは!

池澤 ホントに、HTMLをガラケーで書くみたいな。高校生の時、ミニブログとかが流行っていて、それをデコるとか、自分オリジナルのミニブログにするために、HTMLを書き換えてたんですよ。だからなんとなくHTMLの存在も知っていたし、これはこういうタグだってわかっていました。それで、大学の授業でできるようになって、という感じです。

MacBookの台の下には、何冊もノートが置いてあった。

―― 1991年生まれですよね? 90年代生まれくらいが境目ですよね。

池澤 ガラケーとか。

―― そうそう、大学に入ったときにmixiに入ったとか。

池澤 私、高校の頃mixiでしたね。大学1年生の頃にTwitter。

―― 完全にソーシャルネイティブだ! やっぱりその前後って変化が激しいと思うんですよね。

池澤 そうかもしれないです。今のTwitterってもう形が決まってますけど、私たちがやっていたミニブログだと、自分の工夫次第でオリジナリティが出せましたから。

―― 今はもう残ってないんですか?

池澤 何度か探したんですけど見つからないですね。URLも忘れちゃったので。

―― 残念。

池澤 あとは、「前略プロフィール」とかもありましたね。もうどの世代まで通じるのか(笑)。

3Dプリンターの隣にはロボホンも座っていた。

―― あっという間に時代が変わっちゃいますよね。ケータイ系って2年ぐらいでころころ変わっていきましたから。

池澤 あと「リアルブログ」っていうのもあって、「リアル」って略してたんですが、Twitterみたいにつぶやくんですよ、どうでもいいことを。そういうブログがあったんです。で、Twitterがでてきたときに、「これリアルじゃん!」って思ったんですよね。

―― 完全にガラケーの世界ですね。ケータイインターネットの洗礼を猛烈に受けているというか。

池澤 そうでした。

―― でもそういった、iモード以降のケータイの歴史って忘れられていっちゃうんでしょうね。波と波の間に埋もれて。

池澤 もうスマホの時代ですから。

プログラミングができれば、人工知能も舐めてかかれる

―― 池澤さんはプログラミングを始めることって良いのか悪いのか、どっちだと思いますか?

池澤 それは、良いことだと思いますよ。結構、思考回路も論理的になりますから。

―― お、いいですね。

池澤 私、昔はあまり論理的じゃなかったんですよ。

―― 哲学本並んでたじゃないですか。

池澤 プログラミングするようになってからです。プログラマーって結構哲学本が好きだったりするんですよ。

―― ああ、たしかに。

池澤 あとはちゃんと分岐で考えられるようになったり……。

池澤さんがつくったアプリの設計図。昔のものもきちんとファイリングしてある。

―― 分岐で考えられる?

池澤 この場合はこう、この場合はこうって。こういう事象があってこう対処する……っていう。

―― 今日のお昼はカレーを食べるかカツ丼を食べるのか、if then elseみたいな。

池澤 そうそう。開いてたらカレー屋行って、そうじゃなければカツ丼、みたいな。簡単な分岐ですけれど。でも文章を書くときにも役に立ちますよ。以前は、とりとめない文章を書いていたんです。日記みたいな。でも、今はそれなりに論理立てたというか、構造を意識するようになりましたね。構造を繋ぎ合わせる作業が得意になったというか。

―― 構造を繋ぎ合わせる?

池澤 これを主張するかたまりと、それを主張するかたまりを繋ぎ合わせたものが文章だと思うんです。そして、プログラミングも似たようなものだと思っています。

―― プログラミングの効用は「国語力」だと。

池澤 そうですね。

―― ほかにありますか?

池澤 仕事になるっていう利点もありますね。何にでも応用できますし。

―― 特にこれから必要ですよね。

池澤 人工知能とか、中身知らないと怖いですからね。

―― 中身が分かれば、こんな連中かって思えますしね。

池澤 そう、舐めてかかれますね(笑)。

今製作中の電子工作キット。いつもここで作業しているらしい。電子工作用のライトも設置してある。

テクノロジーで面白いことをしたい

―― 入門はWebとかバイトだとして、新しく言語を覚えるときはどうやるのが良いですか?

池澤 新しい言語をやるときは、結構「ドットインストール」とかを見ますよ。

―― その言語がどんなものかがまずわかるから、ですか?

池澤 そうです。だいたいザックリどんなものかを知って、こういう言語なんだって理解するんです。

―― 連想でできちゃうんですね。

池澤 なにか1個言語が分かれば、他の言語も理解しやすいです。

―― 最初に1つ、何かプログラミング言語をやることが大切だと。

池澤 そうそう、そうです。でもそれでもできないのは、C言語とかしょうか。難しいってなっちゃいます。

―― C言語難しいですか? 今の言語の方が難しくないですか?

池澤 難しいですよ。ポインタとか。

―― C言語は仕様もそんなに大きくないので、簡単じゃないですか?

池澤 「なぜこれをインポートするのか」っていう疑問が、最初にHello Worldするときからあるんです。Hello Worldするだけなのになんで必要なのかと……。

―― なるほど。ちなみに一番好きな言語はなんですか。やっぱりRubyですか?

池澤 Rubyと、あとはJavaScriptとArduinoとか。

―― あと、コードを公開するのって結構勇気がいりませんか?

池澤 私、わりとプライドがないタイプなので、公開しちゃいますね、GitHubとかに。結構、びくびくする方もいらっしゃると思うんですけれど、プライドないので(笑)。

―― 今後はこんなことをやりたいっていう野望をお聞かせください。

池澤 ものづくりをしていきたいです。

―― 電子工作とか。

池澤 そうですね。傘とかも作りましたし(編集注:昨年、池澤さんは360度の写真を内側にプリントできる傘、PANORELLAの開発に携わった)もちろんWebサイトも。テクノロジーで面白いことできればいいなって思ってます。

ものづくりがしていきたいという池澤さん。どうもありがとうございました!

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