週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

川崎のチネチッタで7.1chの重低音再生に文字通り震える

体で感じる重低音、BLAME!の音が生まれる場所に潜入

2017年05月17日 13時00分更新

チネチッタ最大のCINE8

 アニメを劇場で観る。いまこれが本当に面白い。

 映画館にはもともと「大画面」という非日常的な体験があり、ひとつの映像をたくさんの人と一緒に観る「一体感」がある。最近では「絶叫上映」や「応援上映」といったイベント性の高い上映形態や、4DXに代表されるアトラクション性にフォーカスした新形態の劇場も増え、話題を集めている。

 そんな中、改めて脚光を浴びているのが「音」だ。サラウンド再生は映画の大きな醍醐味のひとつだが、これに重低音が出せる高出力のサブウーファーや大規模なライブホールで使用するようなラインアレイスピーカーを組み合わせ、より水準の高い音質を提供する劇場が登場している。

 心を揺さぶられる映画の体験には、美しい映像に加えて、音の力が不可欠だ。その変化に歩調を合わせるかのように、高音質かつ専用のミキシングを施した迫力ある音響を提供するアニメ作品が増えてきた。アニメファンの間では、劇場を変えながら何度も同じ作品を観て、その感動を報告する人たちも多い。

 特にこの1~2年、アニメにおける音の進化は著しい。個人では用意できない、映画館ならでは設備が、作品の魅力を最大限に引き出し、より深い感動や興奮を与える。そんな極上の体験を得られる場として、劇場への注目が高まっているのだ。

東亜重音7.1ch LIVE ZOUNDでの上映をする

 川崎のチネチッタは、その中心地のひとつだ。昨年9月から「LIVE ZOUND」と銘打ち、 12スクリーンあるなか、最大キャパ=532席を確保したCINE8においてドイツ製d&b audiotechnik社のラインアレイスピーカーやサブウーファーを使ったシステムを導入。同系列の大型ライブホール・クラブチッタで培った、音響ノウハウを取り入れながら、各作品に最適な音を引き出す努力を続けている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう