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東芝・片岡氏が語る、アニメの視聴傾向(2016年秋版)

レグザの録画データから「自分の趣味に合う作品」を探す方法がないか考えてみた

2017年04月08日 11時00分更新

レグザクラウドサービス“TimeOn”チームの皆さん。右から片岡氏、中村氏、坪井氏。

 「自分が好きなあのアニメ、みんなどのぐらい観ているのかな?」

 「推し作品」の評判は結構気になるもの。昨年の夏から東芝映像ソリューションが公開している「アニメ視聴分析」は、視聴率やBD/DVDの売上ランキング、あるいはTwitterなどでの口コミなどとはまた異なるアプローチで、作品がどれだけ観られたかを示す。

 レグザを使用しているユーザーの「録画予約」履歴や「視聴ログ」をもとに、作品ごとの「予約率」や「再生率」、そして「ライブ率」(放送をリアルタイムに観たかどうか)を計測、これをさらに統計的に分析して「接触率」と呼ばれる独自の基準を算出している。

 総接触率は視聴率とライブ率の合計で、簡単にいうと、各クール放映されたアニメ作品のうち、どれだけの数のユーザーがその作品を観たかの目安だ。

レグザのデータはみんなに使ってほしい、特に作品を作る人に

 この数値はレグザクラウドサービス“TimeOn”のブログで一般公開されている。

 さらに公開した数字は、一般の人が「自由に使っていい」というのも特徴だ。昨年夏に最初のデータが出た際、早速このデータを使った同人誌が登場した。編集部でも、取材したところ、作っているのが中の人だった……というオチもあったが、同人誌版も回を重ねるごとに内容が充実してきている。

アニメの見られ方 2016秋(アニメ視聴ログ分析ギルド)

◆表紙・イラスト担当:暗黒みやみや (@ankokumiya)

 4月には第3弾が登場。4月9日にアキバ・スクエアで開催される「技術書典2」(い-05)で、サークル「空と月」が頒布を予定しているほか、COMIC ZINなどでの委託販売もする見込みだという。

 東芝としては、求めがあればブログで公開している以外の詳細な情報についても提供する用意があるそうで、責任者の片岡氏も過去の取材で以下のように答えていた。

片岡 お願いになるのですが、仮に、アニメ業界の人たちが“欲しているデータ”があって、もっと“こういう情報”が分かればできることがあるのに……と思っているなら、ぜひ我々に聞いてください。そもそもこういう情報は今まで世の中になかったと思いますし、公開した結果をみて、単純ないい・わるいではなくて、何かに使える情報として活用いただけないかと思っています。興味を持って私にコンタクトいただければ、別の掘り下げ方もできると思っています。

 そんな東芝“TimeOn”チームのアニメ視聴分析による2016年の秋アニメの状況はどんな感じだったのか? 中の人に聞いてみた。

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