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スマートフォンの成長とPCの減退、そしてアジア市場の隆盛が主な要因

Androidのシェアが初めてWindowsを上回る ――アイルランド調査会社

2017年04月05日 12時50分更新

 現地時間4月3日、独立系ウェブ解析会社「StatCounter」の調査チームは3月の調査で、インターネットにおけるAndroidの世界シェアが37.93%を記録し、初めてWindowsを上回ったと発表した。同社CEOのAodhan Cullen氏は「これはテクノロジーの歴史と時代の終焉の節目である」とコメントしている。 「これは1980年代以来続いてきた、OS界におけるマイクロソフトのリーダーシップに終止符を打つもの。同時に、わずか5年前にはインターネットのシェアが2.4%だったAndroidにとっては象徴的な出来事である」(Cullen氏)

 こうした進展の主な要因は、インターネットにアクセスするスマートフォンの成長、従来的なPC市場の減退、そして世界におけるアジア市場の影響にあるとCullen氏は語る。しかし同時期に調査したデスクトップ市場(PC、ラップトップ)では、Windowsのシェアが84%と、引き続き支配的な立場にある。

 OSシェアの現状についてCullen氏は「Windowsはデスクトップ戦争に勝利したが、主戦場は既に移っている」と指摘する。 「Microsoftがモバイル市場に進出するのは困難が予想されるが、次のパラダイムシフト、すなわちAR、AI、あるいは音声操作といった技術(デスクトップとスマートフォンの置き換えを目指す製品、つまり統合されたMicosoft phone)は、同社が失った立場を取り戻す絶好の機会となるだろう」(Cullen氏)

 3月の北米における全プラットフォームシェアは、(すべてのバージョンの)Windowsが39.5%のシェアを維持し、iOSが25.7%、Androidが21.2%と続く。ヨーロッパではWindowsが51.7%、Androidが23.6%と2倍以上差があるが、基本的には同様の傾向が見られる。しかしアジア市場のAndroidは52.2%、Windowsは29.2%となっている。

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