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クロネコヤマトと裁断機『ハンブンコ』のコンボが発送作業最強説

2017年03月19日 09時00分更新

ハンブンコ

 筆者は仕事柄、荷物のやり取りが多く、月に何度もヤマト運輸の宅急便を使って荷物を送っている。『クロネコ メンバーズ』サービスを利用すれば送り状をプリンターで出力できる上、電子マネーカードを申し込んでおけば『クロネコメンバー割』が効いて5000円以上チャージで運賃が10%オフ、5万円以上のチャージで15%オフとなる。これは会員になってカードも作るしかないということで、ずっと利用している。

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↑クロネコ メンバーズのサイト。AmazonやYahooのアカウントで登録も可能。

 このサービスを利用するようになってからは、荷物の発送が超ラクになった。送り状を作成するときも、着払いも、発払いも使え、住所も50件まで登録できるのでよく送るところは呼び出すだけでOK。荷物を発送したことを相手にメールで知らせたり、荷物が相手に到着したときメールを送ってくれたりするサービスもあるので発送状況も把握できる。

ハンブンコ
↑伝票を手書きする必要がないのが最高。発払いでも着払いでも利用できるのもいい。

 送り状はPDFで出力されるので、それをプリントアウトして使うことになる。そのあと集荷の依頼も行なえるので、伝票から集荷までの作業がすべてネット上で完結してしまうわけだ。これ以上ラクなことはない。

ハンブンコ
↑伝票作成のあとは、集荷の受付も行なえる。日にちと時間帯を指定可能だ。

 電子マネーカードのチャージは集荷にきた配達員さんに頼めば可能なので、自宅から出ることもなく荷物を発送できる。余談だが、チャージや支払い時の通知音が「ニャニャニャニャン」という凝りようもさすがだ。

 このように、クロネコ メンバーズになったおかげで荷物の発送に関する悩みは解消されたのだが、新たにひとつだけ面倒を感じることが生まれた。それが、プリントアウトした伝票を4分割にする作業だ。

ハンブンコ
↑送り状はPDFで出力されるので、それをプリントアウトするだけ。1つの荷物にA4サイズ2ページぶん必要。ただし、これを4分割する必要がある。

 A4サイズのコピー用紙に印字されたものを自分でカットする単純な作業ではあるものの、はさみで切ったりカッターで切ったりするのは意外と手間。別に定規をあててまっすぐ切る必要はないのだが、1度に4つ発送しなければならないときだと、計8枚出力されることになり、一度では切りづらい厚さになってしまう。

 裁断機を使うことも考えたが、雑誌や書籍をバッサリ切るようなものでやるには大げさで、重くて設置するだけで疲れてしまう。どうしたものか……と思っていたところ、今回出会ったのがPLUSの『スライドカッター ハンブンコ』だ。刃をスライドしてカットするタイプで、コピー紙程度なら20枚までカットできるという。

ハンブンコ
↑PLUSの「スライドカッター ハンブンコ」。写真はA4用。

 さっそく実際に使ってみた。今回使ったのはA4サイズ用で、ほかにA3サイズ用もある。サイズは277(W)×412(D)×81(H)mm、重さは1kgで、持ち運んでも苦にならない軽さ。ふだんは仕舞っておき、使うときだけ出す手軽さがいい。

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↑ちゃんと持ち運び用の穴があるので、ラクに運べる。

 刃はカートリッジ式で、裁断時だけ刃が出るので取り扱いは安全。本体にはオーソドックスな直線タイプの刃がひとつ同梱されているが、オプションでミシン目と折り目(各税別500円)タイプがあり、たとえばチケットのようにミシン目を付けたり、グリーティングカードで折り目をキレイに付けたりといった使い方もできる。替刃は本体に差しておけるので収納時も紛失を防げるのもありがたい。

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↑刃はカートリッジタイプ。このため切れ味が悪くなったら簡単に交換できる。
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↑刃は押さないと出てこないので、交換する際も手を切る心配がない。
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↑3種類の刃を格納しておく穴があり、差しておけば紛失する心配がない。

 紙の固定は“ハンブンコ”という名前どおり、水色のガイドで左右から挟み込むように調整でき、常に挟んだ紙の半分にカットできるようになっている。単純に16分割したいといったときも、半分の半分の半分の半分とガイドに合わせて4回カットすればできあがる。位置合わせをする必要がないので非常にラクだ。

ハンブンコ
↑水色のガイドは同時に動いて挟み込む感じで紙をセットすれば、ピッタリ半分にカットできる。
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↑刃のカートリッジは、切断する台の上にあるハンドル部分に格納。

 伝票は4分割なので2度カットするだけ。カット位置が破線で描かれていて、微妙に半分の位置ではなかったりするときもあるが、それでもサッと合わせてカットするだけの作業なので、はさみで切るよりキレイで確実に速い。

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↑伝票をセットしたところ、ちょうど半分の位置に破線がきた。

 一方で、上手なカットには多少コツが必要な場合もあるように感じた。本体に取り扱い方法が記載されており、カットするとき紙を押さえると書かれているものの、それではカット時に切り口が歪むことがある。

 原因は、刃のついたハンドルをスライドさせる台だ。台は通常バネによって浮いた状態になっており、裁断前は紙をはさみやすい。しかしバネの反発が強いため、台全体を押さえないと片側が浮いた状態になりやすく、時々紙が少しズレることがあるのだ。解決するには紙を押さえるのではなく、この台をしっかり押さえること。紙もズレず、まっすぐキレイにカットできる。このコツを覚えたら、サクサクカットしても歪まずきれいな切れ味で作業が進むようになった。

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↑カットするときのポイントは、ハンドルを動かす台もしっかり押さえつけること。
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↑こうするとキレイに歪まず半分にカットできる。ちなみに、今回は2件4枚分を一度にカットした。
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↑さらに半分にするときは、ちょうど半分の位置ではなかったので、少し調整して破線の位置に。
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↑8枚厚をハサミで切るのはなかなか大変。4分割してもズレずキレイにカットできた。
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↑切り口はこんな感じ。まっすぐカットできると気持ちがいい。

 ズレにくい工夫はカッターマットにもあり、マットが動かないよう三角柱の形状になっている。マットは消耗品(税別1000円)で交換可能だが、1面2ヵ所、計6ヵ所使えるので、長く使えるメリットもある。

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↑カッターマットは、蓋を外して交換できる。三角柱なので、位置を変えれば長持ち。

 今回は、伝票を切ることを中心に使ったが、フライヤーやチケットを自作した際のカットや、チラシに入ったクーポン券をキレイに切ったり、ミシン目を入れて手で切れやすくしたりと、さまざまな用途で使えるはず。価格はA4用が実売5000円前後、A3用が実売9500円前後とお手ごろだ。会社での事務作業用としてはもちろん、個人でも一家に1台あると役立つこと間違いなし。

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↑ちょっと見にくいがチラシのクーポン券をミシン目で切ってみたところ。手で簡単に切れる。

■関連サイト
『スライドカッター ハンブンコ』製品ページ

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