2017年01月20日10時00分

継続率50%超!スマホロック画面をメディア化するバズヴィル

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収益化のメインはBtoBの『BuzzScreen』

バズヴィル
バズヴィル

 バズヴィルは、BtoCの『HONEY SCREEN』に加え、BtoBの『BuzzScreen』というサービスも手がけている。こちらは、『HONEY SCREEN』のロック画面にコンテンツを配信する機能をSDK化して提供しているサービスだ。

 「『HONEY SCREEN』のユーザー数を10倍、20倍に増やそうとすると、それなりにコストがかかる。そこで、BtoBの『BuzzScreen』で、SDKを入れていただいたパートナーのアプリの一機能としてロックスクリーンを使えるようにする。弊社のサーバーからネイティブアドを配信し、その利益をパートナーとレベニューシェアする仕組みになっている」(吉澤氏)

 ロックスクリーンに出るコンテンツは自由に調整できる。たとえば、パートナー会社がコンテンツを持っているのであれば、自社アプリの独自メディアとして自由に使うことも可能だ。もちろん、一定の数のネイティブアドは表示される。韓国では、すでにSK、KT、LG、ロッテなど大手20社以上が『BuzzScreen』を導入しているという。

 「既存のアプリの場合、インストールしてもらえたとしても、継続に繋がらないケースが多い。最近はプッシュメッセージで継続率を上げようと努力しているが、みんなが横並びでやっているのでそれもなかなか難しい。しかし『BuzzScreen』を入れてもらい、その機能をアプリ内でオンにしてもらえれば、ロックスクリーンにコンテンツが表示されるようになる。韓国の事例で言うと、元のDAUよりも40%増える感じ。同時に、継続率も向上している」(吉澤氏)

 アプリに機能を追加するだけで、DAUが1.4倍になるのは驚きだ。しかも継続率も向上するのであれば、凄い効果と言える。だが、そんなに儲かりそうなら、競合が続々と入ってくるのでは? と尋ねてみた。

 「韓国にはすでにいくつかの競合企業があるが、SDKを提供しているのは世界で弊社だけ。韓国と日本と台湾でロックスクリーンSDKの特許を取っており、さらにプラス20カ国で出願中。その辺に関して競合優位性は担保していると考えている」(吉澤氏)

ハードルとなるのはプラットフォーム

バズヴィル

 韓国のバズヴィルは2013年にソフトバンクベンチャーコリアから約3億円、2015年に複数の韓国のインベスターから約13億円、合計で約16億円を調達している。2016年の実績で言うと、韓国ではすでに250万DAUに達しており、収益も約20億円規模で出ているそうだ。吉澤氏は、日本でもある程度の規模感を出せるのではないか、と語る。

 「2015年にスマホ向けの広告市場ががくっと落ちてしまったが、2016年になってネイティブアドが盛り上がって収益化しやすくなってきた。ロックスクリーンの広告は、クリックからのコンバージョン率が高く、質の高いユーザーを送客できるというメリットがある。普通のバナー広告だと半分近くが間違いクリックだが、ロックスクリーンの広告は、左右へのフリックが主なので、仕組みとして間違いクリックがない」(吉澤氏)

 「まずは日本で『BuzzScreen』を導入してくれるパートナー企業を増やしたい」と言う吉澤氏。「BuzzScreen」を入れるなら、ポイントを扱うアプリが向いているという。また、漫画や音楽を配信する月額サービスなら、ロックスクリーン広告機能をオンにすることで、割り引いたり無料にしたりできる。すでにマレーシアでは、通信キャリアと組んで通信費を安くする事例もあるという。日本でもMVNOと組んで、激安パックが出ることを期待したい。

 ただし、日本企業とビジネスを進めるにあたり、2点ハードルになるポイントがある。1つ目が、対応端末だ。現状ではAndroidにしか対応できず、iPhone(iOS)では利用できない。これは、AppleがNGを出しているので、バズヴィルとしてはどうしようもないところ。これに関しては今後の展開としてiOSでも利用可能な方法を検討中としている。iPhone比率の高い日本の企業が、ユーザーに公平なサービスを提供したいと考えたときに悩ましい問題になる。

 もう一つが、ロックスクリーンという他がまったく手を付けていないところに広告を配信するという仕組みを利用することで、「Googleから注意を受けるのでは」と心配されることだ。

 「弊社は韓国で4年、日本でも2年の実績があり、韓国本社はGoogle側とやりとりもしている。ロックスクリーン配信の広告もノンインセンティブで問題ない。その実績を元に安心してください、と言っている」(吉澤氏)

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