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関西ベンチャーって、たくさんあるんです!

2017年01月06日 07時00分更新

「ASCII STARTUP 業界ポジトーク」は、ベンチャー、スタートアップ、テクノロジー業界で活躍するインキュベーターらを著者に迎え最新情報を共有する“ポジショントーク”連載です。

 はじめまして、トーマツベンチャーサポートの権基哲です。2013年にトーマツベンチャーサポートの関西支部の立ち上げ、関西を拠点に活動しています。関西ベンチャー界隈の記事ということで、よく、「関西ってベンチャーあるの?」と言われることが多いので、「たくさんあるんです!」ということをどんどん発信していきたいと思います!

 まず1回目は、『OSAP<OIH(Osaka Innovation Hub)Seed Accselaration Program>』(オーサップと読みます)をご紹介します。これはトーマツが大阪市から受託しているプログラムで、Osaka Innovation Hubは大阪市が設置しているイノベーション創出拠点です。

 OSAPとは、創業前~5年程度のベンチャーを対象に個別支援に加え、大企業、ベンチャーキャピタル、メディア、先輩起業家とのMeet upにより、事業を加速させるプログラムです。大阪市のプログラムですが、採択企業は大阪市に限らないことが珍しいところではありますね。

 東京ではKDDIなどの事業会社などが実施しているアクセラレーションプログラム(ベンチャー支援プログラム)ですが、他の地域ではほとんどないと言っても過言ではありません。

 特徴としては、大企業、ベンチャーキャピタル、メディア、先輩起業家がメンターとなりますが、これを地元大阪、関西はもちろんですが、東京からもどんどん呼び込んでいます。

 地方の課題としてはVCやメディアの数は東京に比べると圧倒的に少なくて出会いやフィードバックの機会が少ないことです。

 一方で、地方に関心を寄せるVCやメディアも増えてきているので、トーマツの全国ネットワークをいかして協力依頼をかけ、ディスカッションの機会を作りました。アスキーにもメディアメンターとしてご協力いただいています。

第1期OSAPの様子

ベンチャーキャピタル20社とのメンタリング

ニュースリリースのブラッシュアップを行うメディアデイ

 第1期のプログラムは2016年6月~9月で実施しましたが、大企業との連携や総額2億円を超える資金調達、メディア露出で売上が3倍、ユーザーが20倍に増えるなど、参加ベンチャー企業10社ともに、短い期間で事業拡大の多くの機会を獲得しました。

第1期のDemoDay(成果発表会)には大阪市の吉村市長も参戦(写真中央)

目指すのは、関西でのイノベーションエコシステム

 続く第2期は既にスタートしていて、第1期に負けず劣らずの素晴らしいベンチャー企業が参加しています。

第2期OSAP採択ベンチャーのキックオフ会

 わずか4ヶ月で多くの成果を残した第1期OSAPに続き、第2期、第3期と繰り返していくことで、関西のベンチャー企業を盛り上げ、成長インフラを整備し、最終的にイノベーションエコシステムの関西での構築を目指しています!

■関連サイト
OIHシードアクセラレーションプログラム

権基哲(トーマツベンチャーサポート)

著者近影 権基哲

2007年大阪市立大学経済学部卒。2008年に公認会計士試験合格後、大手監査法人にて製造業、卸売業、小売業、金融機関と多様な業種の会計監査を行う。IPO支援として内部統制構築支援、上場準備監査にも従事。2013年よりトーマツベンチャーサポート株式会社関西支部の立ち上げを行い、2015年より関西事業部の責任者として活動。大企業とベンチャーをつなぐ「Morning Meet up」、2014年には地方のベンチャーキャピタル向けプレゼンテーションイベント「全国StartupDay」、2016年より大阪市シードアクセラレーションプログラムの統括責任者をそれぞれ務める。専門分野はビジョン組織構築、スポーツ、シェアリングエコノミー。

●お知らせ
 関西では毎月第2、4金曜日に朝7時からMorning Meet up(関連サイト)というイベントを開催しています。これは、東京でも行われているMorning Pitchの関西版で、ベンチャー企業と大企業の事業提携を生み出すことを目的としたものです。毎回テーマを設定して開催しております。2月のテーマは下記のとおりです。オーディエンスは大企業限定としていますが、ご関心のある方はぜひ。
 2月10日(金)ヘルスケア特集
 2月24日(金)HR(Human Resources)特集

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